オーストラリア自転車競技連盟は2022年12月16日、トラック競技男子中長距離、主にチームパシュートで活躍したアレクサンダー・ポーターの現役引退を発表した。

本記事では選手としての実績を振り返りつつ、本人コメントとともにアレクサンダー・ポーターの引退についてお伝えしていく。

AusCyclingリリース(2022年12月16日)

アレクサンダー・ポーター略歴

オーストラリア出身、1996年生まれの男子トラック中長距離選手。

主にチームパシュート種目で世界トップの成績を収めてきた。

世界選手権では、2016・2017年大会にてサム・ウェルスフォードらとともに連覇を達成。キーランド・オブライアンらと出場した2019年大会でも、3度目の世界一に貢献した。

4年に1度のコモンウェルスゲームズでは2018年大会に出場。「3分49秒804」を叩き出し、3分50秒台を切った史上初のチームとして世界新記録とともに優勝を飾った。

その他トラックワールドカップ(現ネーションズカップ)でもチームパシュートにて複数回優勝し、東京2020オリンピックでの優勝も有力視されていた。

しかし本大会予選にて、アレックス・ポーターの乗るバイクのハンドルが突如外れてしまうアクシデントが発生し、時速約60kmでの走行から落車してしまったポーターは顔面などの数箇所を擦る怪我を負ってしまう。

不幸中の幸い重傷は免れ、交代メンバーで走行したオーストラリアはその後も敢闘し銅メダルを獲得。本調子とは言えないなかでも、4年に1度の表彰台へ漕ぎ着けた。

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