2012・2020オリンピック出場、レッグプレスで800kgを上げる日本人離れした肉体。1kmタイムトライアルでは限界まで己を追い込む強靭な精神力を発揮し、競技に本気で取り組むために海外へ単独で武者修行にいき、Dream Seeker Racing Teamを立ち上げるなど、競輪界の異端児として歩んできた新田祐大。
2022年10月末にはG1のレースで唯一欠けていたタイトル、寛仁親王杯で優勝を果たし、23年ぶり・史上4人目となる『グランドスラム』を達成。
新田祐大という“ブランド”は更に名を馳せることになった。
競輪界で残るタイトルは『KEIRINグランプリ』のみ。
大舞台直前となり、ピリピリしているかと思いきや……
グランドスラムを祝う……?
Q:まずはグランドスラム達成、おめでとうございます!
ありがとうございます。
Q:実感はどうですか?史上4人目、23年ぶりです。
沸かないっすね(笑)全く(笑)
Q:それは何故でしょう?
レース内容が良かったわけでもないですし、レース後に審議もあったりして、すぐに喜べる状態じゃなかったこともあるかもしれません。
”また”ダメだったかと思っていましたし、実感は無いんですよ。
Q:「獲ったどー!」みたいな感じは……ありませんか?
去年(2021年)も失格になったし、今回は審判も厳しいと聞いていたので、ゴールした瞬間は「またやってしまった」という感じでした。(佐藤)慎太郎さんが「1着だったよ!」みたいなジェスチャーをくれたのですが、どうせ降格だろうと。
※2021年はフィニッシュ前の斜交で失格。2着で入ったが、結果は9着扱いとなった
うなだれていたところで本当に1着ということだったので、自分でビックリしましたし(笑)
ですから内容が良かったわけでもなく、喜びづらいといった感がありますね。
Q:でも23年ぶりですよ。喜んで下さいよぉ……
はい。今後実感するんですかね?そうなったら良いと思います。
Q:11月の競輪祭で仲間から祝われるなどありましたか?
あんまりそういう感じではなかったですね。「これからグランドスラマーとして頑張ってね」」などの声はかけてもらいました。
Q:もっと周りに盛り上げて欲しいところですね。
まあ、自分で「俺はグランドスラマーだぜ」って言いづらいじゃないですか(笑)
他の話題としては、脇本(雄太)選手が今回優勝したら、ほぼ3億で歴代最高獲得賞金額になります。上手くネタを取り上げてもらって、業界に貢献できれば嬉しいですね。