ナショナルチーム経験者が4人(?)のグランプリ
Q:今回のグランプリではナショナル経験者がたくさんいます。新田選手、脇本雄太選手、新山響平選手、佐藤慎太郎選手……は自称ナショナルチームCですが。
そうですね。慎太郎さん(笑)
でも慎太郎さんもワールドカップに出ていますよ。昔、JKAがワールドカップでUCIポイントの付かないケイリンを開催していたことがあるんです。
※2007-8シーズンのワールドカップ。インターナショナルケイリンイベントと称された
インターナショナルケイリンイベントで勝ち進んでもUCIポイントはもらえないけれど、お金を貰えたんです。UCIレースで決勝まで行っても喜ばないのに、インターナショナルケイリンイベントで勝ち進んで外国人選手が盛り上がるという、不思議な光景がありました(笑)
そこに慎太郎さんも出場していましたから「元ナショナルチーム」と言えば、その通りですね!
Q:賞金で外国人選手が喜ぶところに「競技で食っていけない」感が満載に出ますね。新山選手が競輪祭で獲りましたが、そのことについてはどう感じましたか?
G1を獲れるチャンスは、本当に限られた数しかありません。だから優勝の価値は皆が分かっているし、どう勝つかはとても大事なんです。彼がタイトルを獲ったことは嬉しいですし、今まで頑張ってきたことが報われる機会があって良かったと思います。
大前提として本人の体力と精神力、そして運もあったからこそ優勝できたと思います。
加えて、前にも平原(康多)さんと武田(豊樹)さんが行っていましたが、自分が新山の前を走ったことで今まであった変な縦社会の解除と言いますか、「先輩だから、後輩だから」という雰囲気を壊せたかなと思います。ニッチな世界の話ではありますが……
Q:新山選手の優勝はナショナルチームに良い影響を与えると思いますか?
「ナショナルを抜けたのに強い」ということで、今ナショナルチームにいる競輪選手たちには良い刺激が入るでしょうね。今、最もホットな新山響平なので、僕が関わっているジュニアにも携わってくれれば良いと思います。イケメンで推されていますし(笑)。
Q:新田選手はどんな推され方をされているのでしょうか?
「怖い人」的なスタイルじゃないですかね(笑)
サウナで「整う」
Q:その怖い人は、最近はサウナにハマっているようですね。
もうサウナばっかりです(笑)
グランドスラム後に、最もテンションが上がったのがサウナです。水をかけて蒸気で温まるやつをやり過ぎて、火傷状態になった時が最近では、最もテンションが上がった事象です。
Q:サウナ……一体何が良いのでしょうか?
あつーい場所でたくさん汗をかいて、キンキンの水風呂に入り、外気浴を行った瞬間ですね。身体は凄く「ふわー」っとリラックスしているのに、頭だけは覚醒している状態です。
その状態が気持ち良いですね。それが“整う”といった状態です。
始めます。 pic.twitter.com/YkOm5oHfEz
— – 新田 祐大 / Nitta Yudai – 自転車選手 (@yudai_nitta) October 12, 2022
時間がゆっくり過ぎるというか、考えを巡らせるのにとても良いんです。もうすぐ家サウナも届く予定です(笑)
2020オリンピックを経て、競輪界に本格的に戻ってきた新田祐大。今年はグランドスラムを達成したが、怪我の影響もあり、試行錯誤を重ねながら年末のビッグレースへと臨む。
“新生・新田祐大”として、1億円を掲げる可能性が最も高い選手の1人だろう。
KEIRINグランプリ2022インタビュー
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