トラック競技短距離にて活躍し、短期登録選手として日本の競輪でも出走経験のある、ニュージーランド男子選手のサム・ウェブスター。2022年11月8日、自身のSNSでプロ選手からの引退を発表した。
本記事では選手としての実績を振り返りつつ、本人コメントとともにサム・ウェブスターの引退についてお伝えしていく。
サム・ウェブスター略歴
ニュージーランド出身、1991年生まれの男子トラック短距離選手。
ジュニア時代から2009年の世界選手権では、スプリント・ケイリン・チームスプリントの3冠を達成。
エリートへのデビュー後は、主にエドワード・ドーキンスやイーサン・ミッチェルらとチームスプリントにて活躍。世界選手権やコモンウェルスゲームズで金メダルを含む多くの表彰台を勝ち取ってきた。
同トリオで挑んだ2016リオオリンピック・チームスプリントでは、決勝にてジェイソン・ケニーらのイギリスチームと0.1秒差の接戦の結果、銀メダルを獲得している。
さらにサム・ウェブスターは2017年6月から2018年12月までの間、短期登録選手として日本の競輪にも出走していた選手。全40レースに出走し、25回の1着、5回の優勝と好成績を残した。
当時のインタビューでは、自身初の競輪レースとなった川崎競輪場でのナイター開催が印象に残っていると語っていた。夜の屋外レースは、ニュージーランドで小さい頃に練習していた「マヌカウ・ベロドローム 」を彷彿させたそうだ。
そんなサム・ウェブスターも、2021年・2022年初旬に引退したかつてのチームメイト、エドワード・ドーキンスとイーサン・ミッチェルに続く形で現役選手としてのキャリアに幕を閉じることとなった。
参照:CYCLING NEW ZLALAND , Keirin.jp