2022世界選手権トラック。男子マディソンに窪木一茂と今村駿介が出場し、一時は暫定2位となる走りを見せたが最終成績を7位で終えた。優勝は開催国・フランスチーム。他を圧倒するパフォーマンスで会場を魅了した。
フランスで10月12日~16日に開催の『2022世界選手権トラック』。頂上決戦の最終日、男子マディソンが実施された。日本からはグラスゴーのネーションズカップで銀メダルを獲得した窪木一茂と今村駿介が出場し、世界に挑む。今大会は18チーム36人が出場した。
マディソンのルール
マディソンは2人でチームを組んでポイントを獲得していくポイントレース(ポイントレースのルールはこちら)。
見どころはチームの選手同士が交代しながらレースを進めていくところ。交代は、相手の手か体に触れればOK。ハイスピードな展開の中、繋いだ手を支点に弾みをつけるように交代しながら、スピードを上げていく。
男子マディソンでは200周50km、計20回のポイント周回で競われる。
序盤は劣勢 中盤は一気に暫定2位へ
レース開始から、ほとんどダッシュのスピードで展開していく男子マディソン。信じられない速度で周回を重ねていく。
高速バトルの中、日本チームは姿を潜め、集団の後方に位置して時間が経過していく。序盤はフランス、ドイツ、イギリスなどの強豪国がポイントを奪い合う展開。
中盤になり、集団が少し緩んだところで仕掛けた日本チーム。
残り80周のポイント周回前に単独で飛び出し、ポイント周回を1着で通過。1着の5ポイントを得て、更に集団を追い抜く(ラップする)ことで20ポイントも獲得し、一気に合計25ポイントを得て暫定2位へのジャンプアップに成功する。
Japan 🇯🇵 lap the field 😮
They move themselves up to the silver medal position after 13/20 Sprints#SQY2022 pic.twitter.com/KLJZsB1RN2
— UCI Track Cycling (@UCI_Track) October 16, 2022
ここから更に攻めていくことが期待されたが、その後は再び集団後方で走る日本チーム。ポイント争いに絡むことなく、レースを終える結果となった。
優勝争いはフランス、イギリス、ベルギーとなるが、終始ポイントを積み重ねてきたフランスが他のチームを突き放し、合計65ポイントでフィニッシュ。
2位のイギリスは47ポイント、3位のベルギーは43ポイントとなり、フランスが強さを見せて栄冠を勝ち取った。