太田海也選手インタビュー
Q：スプリントのレースを振り返っていかがですか。
練習してきたことを2回戦目の途中まではできていました。自分でも「良いスピードに乗っている」と実感しながら走っていたんですが、甘さが出て内側を突かれて、そこからは何も対応できないまま終わってしまったと思います。
でも本当にあと少しのところまで、自分のやりたいことが見えてきています。めちゃくちゃ悔しいんですが、もっと強くなりたいと思いました。
Q：予選でも「あと少しで日本新記録」という好タイムでした。
体の調子も良くて、自分の中の「湧き上がるもの」みたいなのがすごく上がっている、気持ちの良い状態で予選を走りました。だからこそ「いつも通り落ち着いて」と言い聞かせた結果、いつも通りの走りでタイムが出たと思います。
Q：初日のチームスプリントの失格もありましたが、そこから気持ちの切り替えなどは？
正直、「この大会中は1回もチームスプリントのことは思い出さずにいよう」と。日本に帰ってから死ぬほど落ち込もうと思っていたので、失敗したからこそ学べたこともあるし、それがスプリントの予選にも出ていたのかなと思っています。
Q：チームスプリントではあと少しで目標のベスト8でした。
絶対に入れる自信があるので、ちょっとしたことを直していき、次に世界で戦う時は絶対にベスト8を狙います。これまでもそうでしたが、もっと上を目指していく思いが明確になったと思います。
Q：今大会で色々な経験をして、成長や手応えを掴んだのでは？
自分が行きたいところとか、目指したい選手とか、今回の世界選手権に来てやっとそれが見えたと思います。これからの1年間でどれだけそれを追いかけて、追い越せるかと思っています。
Q：ハリー・ラブレイセンのようなトップ選手を目の当たりにして、どういう感じがしますか？
各国の強敵を前にして、確実に戦える位置にはきていると思います。もっともっとレベルアップして戦うことで、より上を目指していけるんだなと思えました。遠い夢とか未来ではなく、現実的に戦っていけるんだと思います。
Q：収穫のある大会でしたか？
世界選手権は今回が初めてでしたが、今年があるからこそ来年の世界選手権では結果を出していける、という自信が持てています。怪我なく頑張りたいです。
寺崎浩平選手インタビュー
Q：キンテロ戦（1回戦）を振り返っていかがでしたか？
対戦相手とのタイム差はごく僅かでした。テクニック次第では勝てる相手だったのですが、相手にダッシュ力があり、うまいこと前で走れませんでした。
Q：追い込み屋の寺崎としては、ケビン・キンテロを前に出したかった？
そうですね。理想は2番手を引いて、キンテロに前を行ってもらって、自分の追い込みが通用するか試したかったです。なかなかうまくいかなかったですね。
Q：スタンディングで止まるなどは考えなかったでしょうか？
出てくれそうな雰囲気がなかったんです。腹を括っていきましたが、ダッシュがないのでああやって行かれると厳しいですね。脚力をもう少しつけて、力づくでも勝てるようにと思います。
Q：予選タイムの評価は？
一応自己ベスト（9秒7）は更新できたので、そこは最低限良かったかなと思います。でも世界は9秒2とか3で上がっているので、もう少しタイムがほしいです。後半があまり良くなかったので、調整していきたいです。
自分としてはラブレイセンは別格扱いなんですが、（ライアン・）エラルやキンテロとはタイム差がほとんどありません。去年よりはタイムが出るようになったので、もっと出せるようにしたいです。
Q：ケイリン・スプリントと2種目を終えて、この大会はご自身にとってどんなものになりましたか？
去年は本当に参加しただけでした。この1年は自分としてはとても成長を感じられた1年でしたし、伸び代はあるなと実感できた大会でした。
Q：来年になればオリンピックの枠取りも始まってきます。今後強化していきたい点は？
現状自力や先行で勝てるタイム差ではないです。テクニックを磨いていくことが大切ですし、その上で予選タイムも上げていきたいと思います。予選では9秒5は最低でも出したいです。その上でスプリントなら相手を使うテクニックだったり、ケイリンなら展開を作ったり。そういうことが必要になります。
Q：収穫のある大会だったでしょうか。
ケイリンは納得のいく走りができましたし、決勝の失敗だけは今後しないように。実りのある大会だったと思います。
Q：あと、クジ運をつけるということでしょうか？
そうですね（笑）今日も2番が獲りたいな〜って思いながら1番を引いちゃったので。徳を積んで、良いところで良いクジを弾けるようになりたいです（笑）
山﨑賢人選手インタビュー
Q：レース後の今の心境を教えてください。
力不足です。
Q：予選タイムの評価は？
最近だと良い方ですが、このタイムでは厳しいです。調子は問題なかったです。
目標としては9秒5は出したいと思っていました。9秒7では全然駄目です。
Q：対戦を振り返っていかがでしたか？
相手も上手だったのですが、自分の動きを見て対応されたところが大きいです。相手の上手さ以上に「自分が下手だった」ということが残りました。
Q：納得できる結果ではないですね？
そうですね。終わってみれば「もうちょっとやりようがあったな」と思いますし、勝てなかった点では力不足を感じます。
Q：課題は脚力なのか、戦略的なところなのか、どちらでしょう？
どちらもですね。調子は悪くないのに、これで予選20位より下です。世界のスピードが上がっているけれど、自分は追いついてないという感覚です。戦略はもう、自分の運びが悪かったというか……
Q：今大会のケイリン・スプリントを振り返ってどんな収穫がありましたか？
勝てないのであれば実力不足です。この1年、去年の世界選手権から「結果を出すぞ」と思ってやってきたのに結びつきませんでした。自分の中で大きく変えなくてはいけない部分があると感じます。色々これから考えます。
ベースは変わらないですけど、しっかりレベルアップして……変えていきたいです。これじゃ厳しいですね。
Q：一番強化していきたい部分はどこでしょう？
自信を持ってレースに臨めるようになる、といった部分です。練習のタイム自体があまり良くないですから、そこから変えていかなくてはと思います。気持ちを強く持ちます。気持ちが弱いです。全日本選手権も結局負けています。勝ちきれないところがあるのかなと感じます。これは自分の甘さです。
とりあえずこれを見て！2022世界選手権トラック記事リンク集／10月12日〜フランス
