男子チームパシュートは、チームブリヂストンサイクリングA(松田祥位/今村駿介/兒島直樹/窪木一茂)が大会記録を2度更新して、優勝を果たした。
東京2020の聖地・伊豆ベロドロームで2022年8月26日より4日間の日程で実施の『2022全日本選手権トラック』。初日には男子チームパシュートが実施された。
チームパシュート参加チーム
チーム名 | 選手名 |
チームブリヂストンサイクリング1 | 松田祥位 今村駿介 兒島直樹 窪木一茂 |
チームブリヂストンサイクリング2 | 山本哲央 河野翔輝 橋本英也 新山響平 |
朝日大学 | 安達光伸 長谷川大悟 西條玲緒 山本大智 (世古眞太郎) (日比野丈) |
2チームが同時にスタートし、相手チームを追い越すかタイムで勝れば勝利となるチームパシュート。今大会には3チームが参戦した。
More CADENCEが「これは面白い!」と期待していたのは、チームブリヂストンサイクリング2。
ナショナル短距離チームで競輪選手の新山響平が参加しているため「短距離選手が中長距離種目についていけるのか?」「いや、うまくいったらものすごく面白いぞ」と注目していた。
レースの行方は?
レースは予選→決勝の順で実施。予選は1チームずつのタイム測定で、上位2位だったチームが1-2位決定戦を走ることとなる。
予選のブリヂストンB。1走として走り出した新山は全体のスピードを上げ、16周回中5周回で離脱。タイムは4分1秒074を記録した。
ブリヂストンAは残り5周で松田が離脱するが、大会記録を更新する3分56秒396を記録し、この2チームが決勝進出となった。
決勝戦
ホーム側がブリヂストンA、バック側がブリヂストンBでスタートした決勝戦。ブリヂストンBは予選と同じく新山が早いタイミングで離脱し、早々に3人体制に。ここからはブリヂストンAがどんどんとブリヂストンBを突き放していく。
残り1周の鐘が鳴ったところでは、ブリヂストンAはブリヂストンBに10メートル程度まで迫る展開。最終的に追い抜き成功とはならなかったが、予選よりさらに記録を縮めてフィニッシュしたブリヂストンAは3分53秒877。
ブリヂストンBは3分59秒998、ブリヂストンAは3分53秒877と、両チームともに予選タイムを上回ってフィニッシュ。ブリヂストンAは大会記録を予選と決勝で2回連続で更新した、見事な走りを見せた。