女子オムニアムでは、スイスでの武者修行帰りの梶原悠未が完全優勝を果たした。内野艶和は2位、3位争いを制して準優勝、そして古山稀絵は5位という最終結果。
伊豆ベロドロームで7月28日から31日、4日間開催の『2022ジャパントラックカップ I / II』。28・29日がジャパントラックカップ I、30・31日がジャパントラックカップ IIとして、続けて2つの大会が行われた。大会最終日の31日に行われたのは女子オムニアム。
4つの種目の総合成績を競う競技、オムニアム。日本からはジャパントラックカップ Iに引き続き古山稀絵、内野艶和が参戦。また、今大会には武者修行先のスイスから帰国したばかりの、東京2020オリンピック銀メダリストの梶原悠未も出場した。
スクラッチ
ラスト3周まで動きはなく、最後のスプリント勝負に向けての位置争いが始まると、先頭は古山稀絵。
残り2周で梶原悠未が2番手に上がってくると、最終周回では先頭へと立つ。そしてその後ろには内野艶和がピッタリと付いていく。最後は梶原と内野が集団を突き放して先着を争うも、梶原が逃げ切って1着。内野は2着、続いてリー・ジー・ウィング(香港)。岩元安奈、古山稀絵の順にトップ5となった。
テンポレース
序盤に梶原、リー・ジーウィン、ファン・ティンイン(台北)の3人が集団から抜け出していくと、ローテーションしながらポイントを獲得していき、集団を一周追い抜いてしまう。結局序盤の逃げが決定打となり、この種目のトップ3は梶原、リー・ジーウィン、ファン・ティンインの順。古山が終盤にポイントを稼いで4位、内野は5位となった。
エリミネーション
内野が残り4人で除外され、残ったのは梶原、古山、ファン・ティンインの3人。まずはファン・ティンインが除外されると、最後の一騎打ちは梶原と古山となる。迎えた最終周回、梶原が後方から踏み出すと一気に古山を引き離し、そのまま先着フィニッシュ。この種目も1位とした。
ポイントレース
暫定順位はここまで以下の通り:
梶原悠未:120ポイント
リー・ジーウィン:106ポイント
内野艶和:104ポイント
古山稀絵:104ポイント
レースは内野の1着5ポイント獲得で口火を切ると、梶原と内野でポイント周回のトップを争う展開が続く。
全てのポイント周回で高ポイントを梶原は獲得していくが、内野は4回目と6回目のポイントでポイントを得ることが出来ず、最終ポイント周回を前に梶原は144ポイント、内野は120ポイントと大きく差が開くことになってしまい、事実上の梶原の優勝が決まった。
しかし2位争いは内野(120ポイント)とリー・ジーウィン(119ポイント)が1ポイント差の戦いとなり、着順次第では順位が入れ替わる状況となった。
最終周回、集団から飛び出した両者は一騎打ちとなり、横並びでフィニッシュ。
判定は僅かに内野が先着となり、内野が130ポイントで2位。リー・ジーウィンが125ポイントで3位。古山は115ポイントで5位となった。
梶原は第1種目から全て1位の完全優勝。スイスからの帰国後初のレースで、改めて強い姿を示す結果となった。
リザルト
1位 | 梶原悠未 | ナショナルチーム | 144ポイント | |
2位 | 内野艶和 | チーム楽天Kドリームス | 130ポイント | |
3位 | リー・ジーウィン | LEE Sze Wing | 香港(インディビジュアル) | 125ポイント |