実は自転車競技大国!?コロンビア

3/3 Page

数字で見るコロンビア自転車競技

ケビン・キンテロ Kevin Quintero (COL), Men's Sprint Qualifying AUGUST 4, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

国民的な大会に発展したステージレースがあり、支援活動も活発に行われているコロンビア。

しかし、トレーニングやレースを行うには充実した環境が必要であることも事実。トラック競技ではベロドロームの存在が必須だ。UCIのコラムでは、そうしたコロンビアの自転車競技事情について興味深い”数字”が取り上げられていた。最後にご紹介する。

「29」種類の国内サイクリングリーグ

コロンビア国内自転車競技連盟の会長によると、国内には29種類のサイクリングリーグが存在するそうだ。各地域において自転車競技を盛り上げるために、それぞれの地元クラブよって運営されている、とのこと。豊富なレース環境が競争力を高め、より優秀な選手たちを輩出する基盤となっている。

「8」箇所あるベロドローム

コロンビア国内にある自転車競技上(ベロドローム)は全8箇所。そのうち5つがUCIから承認を受けた国際規格だ。

コロンビア各地で実践に近いトレーニングを行うことができ、2022年のUCIネーションズカップ第3戦が開催されるカリのように、世界トップレベルの大会も実施することができる。

コロンビアチームのメダル量産に貢献している1つの要因と言えるだろう。

「142」のBMXチームと「62」箇所のBMXトラック

PADの支援対象の1つであるBMXレーシングも、コロンビアで盛んな競技。

PADの実施開始以降、競技人口が増加していき2022年現在では142のBMXチームがコロンビアに存在し、国内には62箇所のBMXトラックが設置されているそうだ。

BMXレーシングはスプリント力を必要とする種目。それゆえ日本の長迫吉拓のように、トラック競技でも活躍し得る選手を輩出する種目でもある。もしかしたら、コロンビアでも両競技を兼業する選手が現れるかもしれない。

クリスティアン・オルテガ ORTEGA FONTALVO Cristian David, COL, Men's 1kmTT, 2022 Track Nations Cup, Glasgow, Great Britain

以上、本記事ではコロンビアの注目選手をご紹介しつつ、その強さの秘訣をUCIのコラムを基に紐解いてきた。

コロンビアの場合、自転車競技が国民的なスポーツとなり認知度が高まったことで、活躍を目指す選手や支援する人の数が増えていった。それが1つの要因だと言えるだろう。

日本をはじめ、世界各地でそういったムーブメントが起こり、トラック競技や自転車競技全体がさらに盛り上がっていくことに期待したい。

参照:UCIコラム「Globe Riders: Colombia and its place among the major cycling nations」