2022年春、自転車トラック競技の新たなシーズンが幕を開ける。4月21日からの第1戦(グラスゴー)を皮切りに全3戦で実施されるネーションズカップは、世界選手権・オリンピックに次いで高いUCIポイントを獲得できる大会であると同時に、自身の力をチームに示す大事な機会でもある。

この第1戦に出場する新山響平。ナショナル短距離チームのBチーム(育成チーム)に所属し、競輪選手としてもG1レースの常連として活躍している。

今回は新山に新シーズンを前にした近況、意気込みなどを中心にインタビューを実施。なぜか話題は将来の野望「大富豪になりたい」にまで広がり……?話題たっぷりのインタビューをぜひお楽しみいただきたい。

2022春・主なトラック競技国際大会スケジュール

4月21日〜24日 グラスゴー(イギリス) ネーションズカップ第1戦
5月12日〜15日 ミルトン(カナダ) ネーションズカップ第2戦
7月7日〜10日 カリ(コロンビア) ネーションズカップ第3戦

2回目の国際大会、2種目でメダル獲得が目標

Q:海外レースに出るのは、2021年5月のネーションズカップ香港以来2回目でしょうか?

そうですね。香港の時は緊張していて……全然ダメでしたので。

Q:ネーションズカップ第1戦グラスゴーは短距離としては新山選手と松井宏佑選手のみが出場。絶好のアピールの場ですが、自信のほどは?

3種目に出るし、全部メダル……とはいかないですが、ケイリンと1kmTTはメダルを獲りたいと思っています。

Q:2021年12月の全日本選手権ではスプリントで準優勝でしたが、今スプリントを挙げなかったのはなぜでしょう?

寺崎浩平 新山響平 中野慎詞, 男子スプリント, 2021全日本トラック

すっごく自信があるかと言われたら、そんなに無いのがスプリントです。調子も上がっているしタイムも上がりつつありますが、世界のベスト4とかに比べると、やっぱり差が大きいなと。対戦だけでカバーできるタイム差じゃないようなところがあるので、スプリントはベスト8が目標です。

Q:なるほど。一方ケイリンと1kmTTは表彰台を目指せるというわけですね?

はい、ケイリンはメダルを獲れると思っているし、その準備もしているので、大丈夫だと思います。

1kmTTは正直まだ未知なのですが……何も準備してない状態で挑んだ全日本選手権で1分1秒6位でしたので、1分フラットはまあ出せると思うんです。あとスタートがもうちょっと良く慣れば59秒行けるんじゃないかなあっていう変な自信が……(笑)

Q:1分を切るとかなり上位に行きますよね。

はい、1分切ったら結構いい勝負ができるんじゃないかなと思うんですよね。

大会プログラム的には1kmTT→ケイリン→スプリントの順で実施されます。最初に出し切るくらいやって、雰囲気を掴んで次の日のケイリンにちょうど良いアドレナリン出して頑張れたらと。でも終わったら完全休養が欲しいですね(笑)

足りないのはタイトル

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