オーストラリア・ジーロングで開催されたUCIワールドツアー1dayレース「カデルエバンス・グレートオーシャンロードレース」に出場した新城幸也選手(バーレーン・マクラーレン)。新城選手はトップから50秒遅れの23位でレースを終え、オリンピック選考のためのポイントも獲得。選考順位2位とのポイント差を広げた。

楽に走れたのは、経験による自信があったから?

以下、新城選手によるレース展開とコメント。

「チームとしてはトップ10が目標でした。

このレースでのチームリーダーはマルコ・ハラー(オーストリア)。周回がアップダウンの繰り返しのため、スプリンターのいないチームが動くこともあり、どちらでも対応するようにと。

この周回は9位だった2010年の世界選手権とほとんど同じようなものだったので、自分の脚に合っていることは予想していた。しかし今日は風が吹いていて、周回前の110kmの大きなループで脚を使う展開となった。

それはどの選手も同じだったけれど、自分は周回中は楽に走ることができた。10年前に良い成績だったことによる自信かな(笑)?

残り2周回でチームメイト2人(マルコとヘーマン)を含む逃げができた。

チームとしては、リーダーが他のスプリンター達と一緒に前に行ってくれたので、一安心。残り1周は『もし逃げが捕まった時の自分のために』と貯めていたが、逃げ集団は逃げ切り、逃げに入っていた2選手が8位と11位となり、チームとしては納得の成績を収めた。自分自身も少しでも良い順位をと思ったが、集団で11番目だった。」

「これからもっともっと上がる」

新城幸也

スタートサインのステージに上がる様子をSNSにアップする新城選手

「これで、3週間のオーストラリア遠征が終わりました。

合宿に始まり、ツアーダウンアンダー、トーキー、カデルエバンスと2つのレースを走り、毎日マッサージを受けコンディションも良くなっていた。

『最高の結果!』・・・ではなかったものの、11月にトレーニングを初めて、ここまで準備してきてよかった。

これからもっともっと上がる感触を得られたし、2020シーズン良い走り出しとなった。」

大会公式サイト

オリンピック代表選考ランキング1位

現在日本国内でのオリンピック代表選考ランキングにおいて、ランキング1位にいる新城選手。

今回のレースではトップから50秒遅れの23位でレースを終え、UCIポイントを12点獲得。ワールドツアーレースの場合、オリンピック選考のためのポイントはUCIポイントの6倍となるので、72点を獲得。選考順位2位とのポイント差を広げた。

新城選手はこの後オーストラリアからタイに渡り自主合宿に突入。2月23日〜29日にアラブ首長国連邦にて開催される7日間のステージレース「UCIワールドツアーUAE Tour」に出場予定とのこと。

Text : Miwa IIJIMA
TEAM ユキヤ通信 2020 №10』
2 February Australia Geelong
-6th Cadel Evans Great Ocean Road Race-