3月11日〜15日の5日間、全5ステージで行われるツール・ド・台湾に、日本代表チームとして出場している新城幸也選手(バーレーン・メリダ)のレースレポート。

日本代表ナショナルチームは以下6名

ツール・ド・台湾(UCI 2.1)は第1ステージのコースである台北市の中心部から、内陸を南下、15日に台湾第2の都市、高雄にフィニッシュする5ステージ、総走行距離741kmのレース。初日の11日は台北市のシンボルタワー101を見上げる台北シティーホールをスタートし、1周10.8kmの平坦なコースを8周回する。(コース総距離:83.2km)

結果は日本代表チームの若手スプリンターの岡本隼選手が見事ステージ優勝。新城は同タイムの集団33位でレースを終えた。

新城選手によるレースの展開とコメントが届いている。

佐野選手が常に良い位置をキープしてくれた

新城幸也

​日本チームの選手たちを引き連れて、積極的に集団前方でレースを作った新城 Photo Miwa IIJIMA

今回の日本チームの目標は個人総合なので、今日のような平坦ステージでは、落車などのトラブルでタイムを失わないのが一番大事ということを確認して臨んだ。

周回途中の中間スプリントポイントはボーナスタイムが付いてる為、警戒が必要だったが、総合争いで重要でないチームの選手3名が逃げてくれて、序盤、中盤は集団で穏やかに過ごした。

佐野淳哉選手(マトリックスパワータグ)が常に良い位置をキープしてくれて、フィニッシュに向け、佐野〜新城〜岡本〜小野寺〜鈴木の順番で予定通りに残り2km切ってから、佐野選手に先頭に出てもらい、他のチームの選手が並んできたら、自分が加速するイメージだったが、佐野選手が強すぎて(笑)どのチームにも並ばれずに、ゴールまで残り1kmを切った。

最後まで気を抜かずにフィニッシュ

ラスト500mのコーナーを自分が先頭で曲がり、300mの右コーナーまで先行して、岡本にバトンタッチした後はアクシデントでタイムを失わないように注意しトップと同タイムの集団内でフィニッシュしました。岡本がガッツポーズしなかったので、ゴールした瞬間は優勝したか分からなかったが、会場のヴィジョンの映像で優勝したことを知りました(笑)

ロードレース,新城幸也

​日本チームのチームプレイで若手選手が1位、4位という素晴らしい結果に。 Photo Miwa IIJIMA

岡本のすぐ後ろにいた小野寺は最終コーナーで他の選手にポジションを取られてしまったり、手を使って邪魔されたりと、自分のスプリントが出来なかったようだが、ステージ4位と日本チームとしては上出来のスタートとなった。

第2ステージは登りゴール。総合を左右するステージとなる。この勢いで明日は僕が頑張らないと!ヨーロッパでのレース、パリ〜ニースでは、チームメイトのイザギレ兄弟が総合2位、3位と頑張っているので、とても刺激になります。

Text:飯島美和

『Team ユキヤ通信 2018 №10』11,Mar,2018 at Taiwan 台北