東京2020オリンピックではオランダチームスプリントのメンバーとして金メダルを獲得し、リオデジャネイロオリンピックではケイリンで銀メダルを獲得、短期登録制度では日本の競輪でも日本のファンに愛されたマティエス・ブフリ(オランダ)。自転車トラック競技短距離種目で枚挙にいとまのない活躍をしてきたブフリだが、2021年12月3日、ロードレースへの転向を発表した。

すでにBEAT CYCLING CLUBとしてロードレースに参加。ファンサービスもこなしている。

マティエス・ブフリ コメント:

「実は2019年にケイリンで世界チャンピオンになった時に今回の転向について決心していました。既に10年以上トラックサイクリングに関わってきましたが、トラック競技者として自分が設定した目標は全てクリア出来ました。今は新たな挑戦が必要となっています。たくさんの人に応援してもらった東京オリンピックはとても幸せな舞台でした。たくさんお世話になった大好きな”日本”で行われたオリンピックだからこそ、2021年までトラック競技を行おうと思い、そして走りました。東京オリンピックでの金メダル、世界選手権での金メダルなど、これまで成してきたことは自分でも信じられない位で、サポートして下さった皆さんには感謝しています。本当にありがとうございました。

ロードのチームの中ではスプリンターになります。テオ(・ボス)には「自分がロードに転向した時とは違い、今はレベルが高い。だから、やめた方が良い」と言われましたが、何事にも絶対はありません。自分でもどこまで出来るかはわかりませんが、今回の挑戦を精一杯頑張って、実りのある経験にしたいと思います。

でも正直上り坂は苦手です。すぐに千切れます(笑)そのうちにトラック競技ではスクラッチやエリミネーションで出場するかもしれません。」

BEAT Cycling Club JAPANのニュースレターによると、ブフリは絶賛減量中。だがコメント収録中にはブリトーやピザをバクバクと食べていた・・・・・・・とのこと。この挑戦がどこまで続くのか、メンバーの皆様には温かく見守っていただけますと幸いですと記載されている。

トラック競技で金メダルを獲得した選手の新たな挑戦。チームの目標はツール・ド・フランスに出場し活躍することだ。いつの日か世界最大の自転車レースの舞台で活躍するブフリの姿が見れることに期待したい。