女子エリート+U23は樫木が堂々優勝
その後、10時からは女子エリート+U23カテゴリーの出走。全11人が2分間隔でスタートを切った。
1番出走は、10月6日に南米のレース転戦から帰国し、2週間の自粛期間を終えたばかりだった樫木祥子(チームイルミネート)。1周目の中間計測地点からトップタイムを刻み続け、誰も寄せ付けないまま2位以下に1分39秒の差をつけてフィニッシュラインへと飛び込んだ。
インターバルが続くようなこのコースに対して、「いつものTTとはちょっと雰囲気が違って、私的には良かったです」と、樫木は適性を見出していた。
また、樫木は今回のレースではTTバイクではなく、ロードバイクを選択。その理由についてこう話した。
「ずっと迷っていて、TTバイクを乗りこなせる選手は、そっちの方が絶対速いと思ったんですけど、隔離期間が(今大会)直前に明けて、ほとんど自転車を外で乗ることができなかったので、攻められないんだったらロードバイクで行った方が速い、ということでロードバイクを選びました」
全体で2位に入り、U23で優勝した石上夢乃(鹿屋体育大学)は、「正直、U23(の優勝)を狙っていたのはあったんですけど、もうちょっと全体(女子エリート+U23の順位)で下の順位で、U23トップかなと思ったら全体で2位だったので、ちょっと驚きの方が大きいです。40分を切るっていう目標は達成できなかったんですけど、今の感じからすると上出来なのかなと思います」
4番目の出走となった古山稀絵(日本体育大学大学院)は、2019年の全日本選手権ぶりのロードTT。
トラック選手らしい頭を深く下げた前傾フォームで巡航した古山は、1周目序盤は順調に飛ばし、2周目の前半に少しタイムを落としたが、後半に少し取り戻した。トップからおよそ3分ほど遅れて全体の5位でフィニッシュを切った。
個人TT 女子エリート+U23 リザルト
1位 樫木祥子(チームイルミネート) 38分55秒30
2位 石上夢乃(鹿屋体育大学) +1分39秒21
3位 石田唯(早稲田大学) +2分16秒50
4位 米田和美(MOPS) +2分34秒88
5位 古山稀絵(日本体育大学大学院) +2分57秒69