レースはどうだった?
2021年9月19日から26日の日程で実施されていた2021世界選手権ロード。今大会は1921年の第1回大会から100年の記念すべき大会。ベルギーのフランデレン地方が戦いの舞台となった。
男子エリートロードレースは大会の最終日の26日に行われ、世界各国から計195人が出場。前大会優勝のジュリアン・アラフィリップ(フランス)、強豪揃いのベルギー、ボガチャル&ログリッチを要するスロベニアなど、世界に名を轟かせる豪華なメンバー参戦した。
日本からは東京オリンピック代表でもあった新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が単騎でスタートラインに立つ。
アタックに次ぐアタック アラフィリップの攻め
レースは強豪国が集団のペースをコントロールしながら進み、終盤へと進む。
先頭集団は11人が走る中、残り60km付近で第2集団にいた前年覇者のアラフィリップがアタックすると、アラフィリップは後続を数人連れて先頭集団に追いつくことに成功する。
更に残り50kmを切ったところで再びアラフィリップがアタック。しかしここでは集団から抜け出すことは出来ず。
残り22kmを切ったところで、アシストを前にしてアラフィップ擁するフランスの2人が再びアタック。そして残り19kmを切ったところでは再びアラフィリップが単独でアタック。
再三なるアタックによって後続を突き放すことに成功し、アラフィリップは単独トップへと抜け出すことに成功する。
更にリードを広げていくアラフィリップ。最後までリードを守り切り、最終的には2位を争う集団と32秒差を付けて単独でフィニッシュ。2年連続通算2度目の世界王者となった。
2位を争う集団には4人の選手がいたが、最後のスプリント勝負を制したのはディラン・ファンバールレ(オランダ)、僅差で3位にはミカエル・ヴァルグレン(デンマーク)。ホスト国のベルギーはジャスパー・スタイベンが4位という結果になった。日本の新城幸也は6分31秒遅れの49位でフィニッシュした。
アラフィリップ コメント
とてもたくさんの観客がいる中で、地元のワウト・ファンアールト(ベルギー)を応援する声が大きかったですが、その状況が自分をプッシュしてくれました。今回勝ったことの意味、アルカンシェルを更に1年間着続けることが出来ることの意味は理解しているので、とても大きな勝利となりました。
今日は調子が良かったですし、コースも自分に向いているコースでしたので、何とかチームに対して仕事が出来ればと思っていました。逃げが決まってからは、最後まで残れるとは思っていなかったです。これでまた1年間アルカンシェルを着られるので、とてもうれしいです。