7月28日、東京オリンピック開幕から6日目を迎えた。昨日までは伊豆市でマウンテンバイク(MTB)クロスカントリーの競技が行われたが、今日はまたロードレースのフィニッシュ地点・富士スピードウェイへと戻り、ロードタイムトライアルが行われた。
コースは男女共通で富士スピードウェイ内+外周路を使用した22.1kmの周回コース。1周あたりの獲得標高は423mで、このコースを男子は2周、女子は1周する。ちなみに男子ロードレースでは、ルートは異なるがタイムトライアルのコースを全て通過している。
女子25人が出走
午前11時半、女子の第1出走者から1分半おきにスタートしていった。女子は全20か国、総勢25人が出走した。
ロードレースでは悔いの残ったオランダからは、現タイムトライアル世界チャンピオンのアンナ・ファンデルブレッヘン、アンネミク・ファンフルテンが出場。日本からは與那嶺恵理が出走した。
まずはファンデルブレッヘンも所属するワールドチームのSDワークスで活動する、アシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ)が、それまでの暫定タイムを更新。
モールマンパシオの3人後ろからスタートした、今大会出場者で最年長のアンバー・ネベン(アメリカ)が一気に1分11秒もの差をつけてフィニッシュした。
ファンフルテンのスタート
ネベンの後ろからスタートしたファンフルテンは、中間計測地点をトップで通過。暫定トップタイムに1分13秒という圧倒的大差をつけ、暫定首位に躍り出た。
ラストから3番目にスタートしたタイムトライアルを得意とするマーレン・レウッシャー(スイス)も後半にかけて一気にペースを上げたが、ファンフルーテンに56秒の差を空けられたままフィニッシュ。
最後から2番目の出走となったクロエ・ダイガード(アメリカ)は、トラック競技のタイムトライアル種目でも世界記録を持つ。しかし、今回思うようには伸びず、最終結果で7位。フィニッシュ地点で泣き崩れた。
最終走者のファンデルブレッヘンが中間計測地点を3位で通過し、そのままペースは変わらず、3着のままフィニッシュ。
優勝が決まったファンフルテンはフィニッシュ地点でスタッフたちと抱き合い、喜びをあらわにした。平均時速にして、ファンフルテンは時速43.871kmで走り切っている。
女子ロードタイムトライアル リザルト
1位 | アンネミク・ファンフルテン | オランダ | 30分13秒49 |
2位 | マーレン・レウッシャー | スイス | +56秒47 |
3位 | アンナ・ファンデルブレッヘン | オランダ | +1分1秒63 |
3位 | グレイス・ブラウン | オーストラリア | +1分8秒73 |
5位 | アンバー・ネベン | アメリカ | 1分12秒64+ |
6位 | リサ・ブレナウアー | ドイツ | +1分57秒22 |
7位 | クロエ・ダイガード | アメリカ | +2分16秒40 |
8位 | アシュリー・モールマンパシオ | 南アフリカ | +2分24秒11 |
9位 | ジュリエット・ラボウス | フランス | +2分28秒65 |
10位 | エリサ・ロンゴ・ボルギーニ | イタリア | +2分47秒40 |
22位 | 與那嶺恵理 | 日本 | +4分21秒48 |