ジロ覇者の決断

2021年1月23日(現地時間)、ジロ・デ・イタリア2017覇者のトム・デュムラン(オランダ)が、スペインで開催中のチーム合宿を離れ、急きょ選手としての活動を休止すると所属チームのチームユンボ・ヴィズマが発表した。

活動再開時期は未定。以下所属チームからのリリース要略。

「選手としてあるべき姿を探すのに苦労した」

「決断したのは昨日です。チームも応援してくれて、本当に気持ちが良く、肩の荷を下ろした気分です。ハッピーな気持ちで目が覚めました。僕は『自分のために時間を割く』と決断しました。関係者からの期待やプレッシャーもあり、トム・デュムランという選手としてあるべき姿を探すのに苦労していました。

チームには僕のことを喜んでもらいたい。スポンサーにも喜んでもらいたい。妻や家族にも幸せになってもらいたい。みんなのために頑張りたいけど、そのせいでこの1年は自分自身のことを忘れていました。自分は何がしたいのか?選手として活動していきたいのか?考え続けていました」とデュムランはコメント。

チーム ユンボ・ヴィズマのスポーツディレクター、マーリン・ゼイマン氏は

「重いニュースです。我々はしばらくの間、優れた選手を失います。しかしアスリート以前に、人間であることが大事なのです。我々はトム(・デュムラン)に必要なサポートを続けましたが、彼の悩みを解消できませんでした。その結果、彼は時が来るまで休むと決断しました。我々はサポートしますし、理解もしています。

もちろん、これは(チームにとって)大きな衝撃です。トムは素晴らしい選手です。しかし我々は27人の選手を抱えるチームです。他の選手が彼のポジションを引き継ぎ、レースに出場していきます。我々は強いチームです」

とコメント。

復帰の見込みは?

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