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初の女子版パリ〜ルーベ開催も

男子と同様にタイトなスケジュールではあるが、並行して開催する大会も少なく、バランスの取れたスケジュールとなっている。また、今回の改訂版カレンダー発表によって史上初となる女子版パリ〜ルーベも開催予定となった。

まだ詳細は不確定ではあるものの、UCIとASO(ツールを運営するスポーツ会社)との合意によって実現。”クラシックの女王”とも称される大会だが、初の女子レースの開催により文字通り”女王”が誕生する事となるだろう。

ミラノ〜サンレモとイル・ロンバルディアを除く3つのモニュメントの大会が女子カテゴリーでも開催される事となり、女子レースの盛り上がりも止まらない。

UCIによる特別措置も決定

UCI World Cycling Center

Photo by Harold Cunningham/Getty Images

レースキャンセルにより財政難に陥ったチームの存続および選手・スタッフの為に、UCIは以下の特別措置を決定した。

チーム毎出走人数の緩和

・グランツール8人、その他ステージレースは7人と変わりはないが、ワンデーレースでは1チーム6人または7人の出走に。大会主催者が6人までと指示すれば6人、7人までと指示した場合は最低6人、最大7人まで出走する事が出来る。

・女子のチーム毎出走人数を5人に変更(従来は6もしくは7人)。これにより、大会主催者が招待出来るチームも従来の24から26チームに増加。

女子チームの大会参加規定の緩和

・UCI女子ワールドチームは全てのC1カテゴリーの大会への出場が可能に。C2カテゴリーの大会には5チーム(従来は2)が参加可能となる。

登録料の免除

・ウイルス感染防止の為にキャンセルされた大会のUCIカレンダー登録料、および開催予定日変更に伴い大会主催者側に発生する追加料金を免除。

医療体制の確保

・UCIメディカルディレクターであるザビエ・ビガード氏が選手、チーム(チームドクター含)、大会主催者に対して、シーズン再開に向けて行うべき行動や健康管理に関する要項(ソーシャルディスタンスなどその他の措置)などを定義する。

UCIダビデ・ラパルティアン会長 コメント

今回のUCIプレスリリースにおいて、UCI会長のダビデ・ラパルティアン氏は

「このような危機が始まってから、ロードサイクリングの家族達を支援する事は我々の責任となった。スポーツだけでなく、財政的な面において、サイクリングと我々が直面した事のないこの状況を乗り切る為の支援策の導入が必要だ」

と述べている。

UCIは今後もUCIプロシリーズやクラス1、ネーションズカップなどワールドツアー以外のロードレース再開に向けて再び協議を重ね、今月20日までに発表するとの事。

参考:The UCI unveils the revised 2020 calendars for the UCI WorldTour & UCI Women’s WorldTour