コンタドール、トレック・セガフレードに湧いた日
ジャパンカップ2017 クリテリウムは、終始アルベルト・コンタドールが主役であった。もちろんレースの勝者は既報の通りNIPPO・ヴィーニファンティーニのマルコ・カノラ選手。
しかし、引退発表の直後に初来日するロードレース界のスーパースターに沸き返らない方が難しいだろう。アルベルト・コンタドール選手の来日が発表されて以来、ジャパンカップ2017の枕詞はコンタドールになっていた。
宇都宮の街へ到着してみると、そこかしこにトレック・セガフレードのジャージを着た観客で溢れかえっていた。各メーカーのブースが立ち並ぶエリアでも、トレックブースにだけ異常に長蛇の列が作られ、皆がトレック・セガフレードのジャージを買い求めていた。
中にはコンタドール選手の顔をかたどった被り物を自作して来た人も。
しかし、ここ宇都宮は宇都宮ブリッツェンのお膝元。赤いジャージを着たブリッツェンファンもそこかしこに。トレック・セガフレードも赤なので、とにかく街中が赤いジャージで溢れていた。
ここ1週間ほど続く雨模様は変わらず、レース当日を迎えた。強い雨が降ったり、小雨になったり、時々止んだり…を繰り返しながらスタート時刻が迫る。
選手たちの宿泊するホテルでは、レースへ向けた最終準備が行われていた。ジャージに貼るゼッケンを準備するクリテリウムスペシャルライダースチームの新田祐大選手と渡邉吉光選手。
このホテルには日本ではなかなかお目にかかれない海外有名選手を一目見ようと沢山のファンが押し寄せていた。
クリテリウムの前にはガールズケイリンスペシャルレースが行われた。今年の優勝者は宇都宮が地元の福田礼佳選手。
クリテリウムのスタートが迫ってきた。まずはパレードランが2周行われ、沿道の観客へ選手から沢山のプレゼントが配られ、和やかな雰囲気で進む。
いよいよスタート。アルベルト・コンタドール選手に宇都宮市長から花束が贈呈された。
パレードランが終了する頃、雨も止みはじめ、レインウェアを脱ぐためにチームカーへ行ったまま戻らない選手が多く、スタート時刻が3分程遅らせられた。