マトリックスパワータグが完全勝利再び

Jプロツアー第21戦が、大分県大分市の大銀ドーム周辺に設定された特設周回コースで行われた。来年から国際自転車競技連合(UCI)公認となることが決定しており、今年からUCIの規定に則った1周10.0kmのコースが新設された。

序盤からアタック合戦が繰り広げられる

レースは序盤からアタック合戦に。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が単独で抜け出すと、入部正太朗シマノレーシング)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、白川幸希(VICTOIRE広島)の3名が合流して4人の逃げ集団が形成されるが、この逃げはメイン集団に吸収される。決定的な逃げが決まったのは4周目。阿部と主催者推薦枠で出場する石上優大(JAPANナショナルチーム)の2人が先行すると、5人の選手が合流し7人の逃げ集団が形成される。

最後はマトリックスパワータグの4選手が先頭を守りきる

その後、レースは7人の逃げ集団とメイン集団のまま周回を重ねていくが、8周目になるとメイン集団からも追走が出て、10周目にはついに追走集団が逃げ集団に合流。先頭は12人の集団となる。内訳はマトリックスパワータグ4人、宇都宮ブリッツェン3人、シマノレーシング2人、JAPANナショナル2人と、マトリクックスパワータグが数的有利の状態。さらにホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)が攻撃を仕掛け続けたことで、先頭はマトリックスパワータグ4人、宇都宮ブリッツェン1人、JAPANナショナル2人の7人に絞られる。その中から10周目終盤に佐野淳哉(マトリックスパワータグ)が単独アタック仕掛けて単独で抜け出すと、後方からはチームメートのホセ・ビセンテ、土井雪広、アイラン・フェルナンデスが次々に合流し、先頭はマトリックスパワータグの4人に。結局、マトリックスパワータグの4人がそのまま先頭を守りきり、土井が優勝。今シーズン2度目のワンツースリーフィニッシュを達成した。

Jプロツアー第21戦『第4回 JBCF おおいたサイクルロードレース』

日付 2017年10月15日(日)
会場 大分スポーツ公園 大銀ドーム周辺
距離 JPT: 10km/1周   JET, JFT : 4km/1周

結果 P1クラスタ 120.0km

1位 土井雪広(マトリックスパワータグ) 3時間14分11秒
2位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) – 同タイム
3位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) – 同タイム
4位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) – 同タイム
5位 石上優大(JAPANナショナルチーム) +1分08秒
6位 山本大喜(JAPANナショナルチーム) +1分13秒

Jプロツアーリーダー:ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー:雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)

原文:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟