技術支援スタートの背景/鳥山聡子氏
CHASE YOUR DREAMという強い想いを込め
真のグローバル企業を目指す上で、最高のコミュニケーションの場としたのがオリンピック・パラリンピックです。オリンピックは憲章の中でスポーツを通じ、より良い世界の構築に貢献すると謳っています。またパラリンピックもパラスポーツを通じ、障害を持つ様々な方がより参加する社会を作っていくと述べています。これと我々がここに掲げている“最高の品質で社会に貢献していく、多様性を持った社会を作っていくことに貢献していく”ということ、これに非常に高い親和性があると感じており、オリンピック・パラリンピックのパートナーとなることにいたしました。
2014年にワールドワイドのオリンピックパートナーを締結。2020年東京オリンピック・パラリンピックではゴールドパートナーとして契約をしています。
このパートナーシップの中に“CHASE YOUR DREAM”という強い想いを込めています。これはブリヂストンのブランドとして、様々な困難を乗り越えながら夢に向かって挑戦し続ける企業でありブランドでありたい。また、そのような想いを持つ全ての方々の挑戦・旅(Journey)を支えていきたいという想いがあります。
まさにこの“CHASE YOUR DREAM”というグローバルのキーメッセージを体現するプラットフォームとして立ち上げたのが、2017年6月23日、まさにオリンピックデーにローンチしたのが“TEAM BRIDGESTONE JAPAN(チーム・ブリヂストン・ジャパン)”です。
チーム・ブリヂストン・ジャパンは、ブリヂストンがこれまでにサポートしてきた100名を超える様々なアスリート。こういったアスリートの方々と、それを応援する全ての人、この両方がチームを組んでオリンピック・パラリンピックのムーブメントを盛り上げ、更には全ての人が応援・挑戦していくこと、それを支え合うチームとして、このチームを作り上げていきたいと思っています。
チーム・ブリヂストンの活動は日本だけではなく、アメリカやヨーロッパ各国、アジアの様々な地域でチーム・ブリヂストンが形成されており、選手が別の国に行くときは、その国のチーム・ブリヂストンが主体となって応援をするなど、アスリート同士の相乗効果を期待しています。
我々にとってもまた、挑戦である
こういったバックグラウンドの中で、パラアスリート技術支援という取り組みをするに至りました。ブリヂストンがオリンピック・パラリンピックのパートナーとなってからアスリートの方々と今まで以上に密なコミュニケーションを取る様になり、色々な現場へ足を運び、その中で特にパラアスリートの方々から、用具や技術の面で色々な困り事を聞くに至りました。我々もメーカーですから、蓄積してきたノウハウや技術など、何かしらの力で我々ならではのサポートによって、パラアスリートの方々の最高のパフォーマンスに貢献する事ができないか、と考えるに至りました。
社内の色々な人間で話し合い、現場へ足を運び、パラアスリートの方々とも議論をさせていただき、ようやく本日こうしてご紹介できるようになりました。この様に、我々の持っている技術をこれまでの枠に当てはまらない形で応用すること、まさに我々にとっても挑戦であり、パラリンピックのパートナーになった意義でもあると考えています。
我々の活動は始まったばかりですが、これからも我々が関係するすべてんおアスリートを、技術で応援し、更なる高見を目指し一緒にタッグを組んでチームとして取り組んでいく、これが東京オリンピックとその先に向けた挑戦であり、この日本に残していきたいレガシーです。今後とも我々の活動に注目いただき、皆さんにもチーム・ブリヂストンの一員となってこの活動を応援していただければ幸いです。
様々なグループ会社を持っていますが、なかなか枠を越えて何かを作り上げていくという事が無かった中で、まさに企業のカルチャーを変えたといいますか、オリンピック・パラリンピックを通じて私達自身が、「自分たちは新しいチャレンジをできるんだ」と、それによって新しい価値を世の中に提供できるんだという事に、まだ小さな自信ではありますが、持てるようになりました。
そのようなグループ会社をもっている事が他社にはない強みである事を再認識できた、この2点が大きな気付きでもあります。