4月23日からウズベキスタンで開催されている2019ロードアジア選手権大会。男子U23ロードレースは松田の12位で終了した。

別府史之、窪木一茂、梶原悠未ら20名がアジア頂点を目指す/2019ロードアジア選手権大会派遣選手団

アジア選手権ロードレース 男子U23個人ロードレース 120km

競技結果

1 GANJKHANLOU Mohammad (イラン)2h52m48s
2 FEDOROV Yevgeniy (カザフスタン)+0s
3 MARUKHIN Daniil (カザフスタン)+2s
・・・12 松田祥位、25大前翔+16s、37渡辺歩9m04s、大町健斗は途中棄権
完走38/出走52人

最後の追い込みの要であった大前がパンク

レースはタイムトライアルと同じコースを使用した1周約20kmのフラットなサーキットコース。男子U23カテゴリーは6周120kmで競われた。

チームは松田をエースに作戦を組みスタート。

序盤には予測されていた最有力のカザフスタンによる最重要な攻撃の展開に遭遇するが、チームはこれにより形成されたカザフスタン3名を含む5名の先頭グループに加わる事ができない。

その後はタイム差を最小限に抑えるべく集団コントロールを強いられる。幸いモンゴルが同調し先頭5名と1分前後の差を保ち最終回へ突入

しかし最後の追い込みに重要だった大前がパンクしペースアップを外れたため、松田が韓国のエースらと同調し自力で先頭へのアプローチを開始。

脚を使った松田のスプリント力はやや鈍く、結果は12位

ラスト15kmでは先頭との差を25秒まで詰めるが、何もせず集団に残り温存できている他国勢とのけん制が始まり、先頭グループから3名を逃げ切らせてしまう展開となった。

集団は4位以下のゴールスプリントとなったが、飛び出して先頭を捕まえることに執着し脚を使った松田のスプリント力はやや鈍く、12位での成績に留まった。

優勝したのは競合カザフスタン3名に対し更に力と技で抵抗したイランのGANJKHANLOUで、昨年3位の雪辱を果たした。

チームの敗因は先頭グループが形成された最重要な場面でのチーム結束が緩く松田を送り込めなかったこと、そしてその対処策においても集団けん引力(単純に脚力)の不足であった。

文:浅田 顕

(TEXT:JCF