U23ロードナショナルチームはベルギーで開催されたYoungstar Coast Challengeへ参戦した。

課題もあれば収穫もあり・・・「今後に大きくいかせる」レース/U23 ロードナショナルチーム 欧州遠征第2戦

3月22日
Youngstar Coast Challenge UCI1.2 U23
131km + 10.4km X 3周 162㎞

蠣崎 優仁 19位
大町 健斗 90位
小野寺 慶 DNF
福田 圭晃 DNF
冨尾 大地 DNF
松田 祥位 DNF

石畳「ケンメルベルグ」の脅威

この時期は強い風が吹く事が多い。

ベルギーの海寄りのエリアをスタート・フィニッシュ地点にしているこのレースも強風によるレース展開を想定していたが、当日の天気予報と現場の天気を見てみれば穏やかな天候。そこで「横風に対して構える」レース展開を変更して、序盤から攻撃的な展開になることを想定し、6名前後以上の逃げに対しては小野寺、福田、冨尾、大町が積極的に反応し、蠣崎、松田は131㎞の大きな周回の折り返し地点にある20%の石畳「ケンメルベルグ」に備える戦略を立てた。

序盤の逃げには福田、小野寺が積極的に動いていたが、どれも有効な逃げに結び付けることはできなかった。

ケンメルベルグに向かって位置取りが激しくなる中で松田が落車(幸いなことに大きな怪我には至っていません)。ケンメルベルグ前後のペースアップにより集団が分断され、福田、小野寺、冨尾は後続の集団に取り残されDNFとなった。

蠣崎、大町を含めた約100名の大集団はアタックが繰り返され、何度か集団が分断されることはあったが、どれも決定的なものとはならずに100名による集団スプリントとなり、大町と連携した蠣崎が19位でフィニッシュした。

レース前半のジャパンチームによるアタックの反応も、ゴール前の大町、蠣崎の連携も「形」はできていても「成果」として表すことができなかった。しかし、失敗を繰り返す中で「より良い形」に近づけて行くことは可能だし、今後も努力していきたい。

蠣崎「『連携』はできても『理想的な形』にはならず」

蠣崎選手は

「大町さんとラスト2㎞で自力で合流し、そこからラスト1㎞までポジションをキープしてもらい、そこからは自力でスプリントによる入賞を狙っていました。大町さんとも連携できたのですが、ラスト1㎞はSEGのラインができてスプリント体制に入ったところでアシストを終えたSEGの選手に進路を塞がれたり、理想的な形とはなりませんでした。しかしケンメルベルグで比較的余裕を持ってクリアできましたし、体調は良いので来週のGent-Wevelgemでは頑張ります」

と振り返っている。

(文:橋川 健)

TEXT:JCF