3月17日〜21日まで台湾にて開催されている「TOUR DE TAIWAN 2019 」。

個人総合で増田16位に上昇/TOUR DE TAIWAN 第4ステージ

第5ステージ(最終ステージ) 屏東~大鵬湾間 193㎞

1 LONARDI Giovanni(イタリア/Nippo Vini Fantini Faizanè)4:26’20” 0″
2 YOUNG Eric (アメリカ/Elevate – KHS Pro Cycling)+0s
3吉田隼人 (Nippo Vini Fantini Faizanè)+0s
…25大前翔、55増田成幸、56小石祐馬+0s、101入部正太朗+3m21s、102窪木一茂+7m19s(最終回落車のため)
103人完走/105人出走

最終個人総合成績
1 CLARKE Jonathan(オーストラリア/Floyd’s Pro Cycling)16h44m14s
2 PICCOLI James (カナダ/Elevate – KHS Pro Cycling)+6s
3 VAN EMPEL Etienne(オランダ/Neri Sottoli – Selle Italia – KTM)+10s
…8 増田成幸+15s、21小石祐馬、64大前翔+20m46s、67入部正太朗+29m01s、95窪木一茂+40m03s

最優秀アジア選手賞 増田成幸
個人総合ポイント賞 中島康晴(Kinan Cycling Team)

平坦な第5ステージ、果敢に仕掛けていく

最終日は秒差で個人総合上位がひしめく中、増田・小石の順位上昇のために3回あるスプリントポイントに懸かるボーナスタイムを1秒でも稼ぐことを課題とした。

平坦コースの第5ステージ、序盤は逃げグループを作るためにチーム全体で攻撃。最初のスプリントポイントを控える60㎞地点では小石が8名の逃げを作る。

しかし痛恨のレース誘導ミスで一時レースを止められ再スタートを切るが、調子を崩され1回目は失敗に終わった。

窪木・大前・入部の完璧なアシスト

140㎞を過ぎ、ゴール周回に入り2つ目のスプリントポイントではチーム連携の集団スプリントをするが、失敗。しかしゴール前12㎞に懸かる3回目のスプリントポイントで窪木・大前・入部が増田を導き、3位通過の1秒を獲得した。

ゴールは大集団スプリントとなり増田・小石ともタイム差なしのゴールとなった。この結果増田が個人総合8位まで上昇し、アジア選手としても最上位を獲得した。

スプリント力を武器としない増田と小石がスプリントポイントを狙うとこは無理な注文であったが、今日は完全アシストに回った3人が全力を尽くした結果であった。

今回は「個人総合3位以内」を目標に第1ステージをスタートしたが、「6名出走枠に対し5名」という戦力不足の懸念からダイナミックな攻めを躊躇したこともあり、序盤からアドバンテージをとれなかった。しかし「このままでは終われない」という最終ステージでの1秒獲得に対する皆の執念は、チームを結束させ次に繋がるレースとなった。

文/浅田 顕

TEXT:JCF