2018年のロードレース世界選手権インスブルック大会の最後を締めくくる、男子エリートロードレース。
栄光のアルカンシェルを巡る戦いに挑んだのは44カ国と地域から188人の選手たち。この時期にこれだけ晴れる期間は珍しいと地元の人たちでも驚く快晴が続いた大会は、やはり最後も澄んだ青空だった。
大会4連覇を狙うペテル・サガン(スロバキア)の他に有力選手と挙げられていたのは、スペインのアレハンドロ・バルベルデ、フランスのジュリアン・アラフィリップ、イタリアのビンツェンツォ・ニバリなど、上りを得意としながらも下りやスプリントで勝負できる選手たちだった。日本からは中根英登が出場した。
およそ85kmのライン区間と、インスブルックの周回コースを7周回、そして最終周回には一般の人が絶望感を味わうことのできる“地獄”と呼ばれる激坂(距離2.8km/平均勾配11.5%/最大勾配28%)があり、レース前から「誰が勝つのか?サガンは最後まで残るのか?」と戦前から注目されていたレースだ。