残り100kmでサガンが脱落
レースはスタートするといつものワールドツアーのようなレース展開となる。
4人の逃げ集団が形成されると、メイン集団との差を最大で約18分差まで広げて、レースは淡々とフィニッシュまでの距離を刻んでいく。
やがて周回コースに入った集団は、周回を重ねるたびに逃げとのタイム差を詰めていく。上り区間でのペースアップで少しずつ人数を減らしていくメイン集団。残り100km付近で、昨年王者のペテル・サガンがなんと脱落する。そして日本の中根英登も周回を重ねていたが、最後の勝負を迎える前に脱落してしまった。さらにレースが進むと、優勝候補と挙げられていた選手たちも次々とメイン集団から姿を消していった。
サバイバルな展開となったレースは、逃げ集団を最終周回の上りで吸収、イタリアとオランダが中心となってペースアップする中、最終周回の登りを終えるタイミングでミケル・バルグレン(デンマーク)がアタック。見事に抜け出すと単独先頭でインスブルックの街中を駆け抜けて、最後の“地獄”と呼ばれる坂へと突入した。