ベルギーのレース主催団体「Flanders Classics」が2023年2月23日、自ら主催する春のロードレース連戦シリーズ全大会に対して、男女同額の賞金を支払うことを発表した。

「Flanders Classics」主催のレースが男女平等賞金に

「Flanders Classics」はベルギーのレース主催団体。主にベルギー北部のフランダース地域(フランデレン地域)にて開催される自転車レースを主催し、ロードレースだけでなくシクロクロスやグラベルレースの運営も手掛けている。

本団体が今回、賞金額を男女平等に設定したのは「春のクラシック」とも呼ばれる、2月〜4月にかけてフランダース地域で開催されるロードレースの連戦シリーズ。

「Flanders Classics」はすでに主催レースの1つである「ロンド・ファン・フラーンデレン」の2022年大会にて、既に賞金額の男女平等化を実現していた。翌年となる2023年では、この男女平等の賞金額を6大会に拡大することとなった。

参照:Flanders Classics(2023年2月23日)

男女平等賞金となる6レース

「Flanders Classics」が主催する”春のクラシック”は全6戦。すべて男女同日開催となり、各レースの賞金額も男女平等となる。

開催日 大会名 レースカテゴリー
2月25日 オンループ・ヘットニュースブラッド
Omloop Het Nieuwsblad
男子:ワールドツアー
女子:ウィメンズワールドツアー
3月26日 ヘント〜ウェヴェルヘム
Gent-Wevelgem in Flanders Fields
男子:ワールドツアー
女子:ウィメンズワールドツアー
3月29日 ドワーズ・ドール・フラーンデレン
Dwars door Vlaanderen
男子:ワールドツアー
女子:プロシリーズ
4月2日 ロンド・ファン・フラーンデレン
Ronde van Vlaanderen
男子:ワールドツアー
女子:ウィメンズワールドツアー
4月5日 シュヘルデプライス
Scheldeprijs
男子:プロシリーズ
女子:クラス1
4月12日 ブラバンツ・ペイル
De Brabantse Pijl
男子:プロシリーズ
女子:プロシリーズ

「Flanders Classics」が主催する”春のクラシック”は、主にフランダース地域の旧道を走るレース。ゴツゴツした石畳などがコースに組み込まれているのが特徴だ。

6戦のうち3戦は最高カテゴリーの「ワールドツアー」に登録されており、中でも「ロンド・ファン・フラーンデレン」は”モニュメント“の1つに位置付けられる、最高峰の大会でもある。

※「ロンド・ファン・フラーンデレン」……1913年に初回大会が実施。ベルギー国内はもちろん、世界各地から熱狂的なファンが駆けつける。通称”ロンド”。ワンデーレースの最高峰を指す「モニュメント」の1つ。

現在の女子のレベルは「最低賃金には不十分」?

1/2 Page