2024年7月末〜8月頭に実施されるパリオリンピックに続いて、8月末からはパラリンピックが開催される。
パラリンピックで実施される自転車競技はロードとトラック。この記事ではパラリンピックの競技スケジュールをお伝えする。
オリンピックの競技日程はこちら▼
第1週(8/25〜8/31)
8月29日(木) | トラック | (19:00〜) 女子C4-5 500mTT 予選 男子C1 3km個人パシュート 予選 女子C1-3 3km個人パシュート 予選 男子B 4km個人パシュート 予選 女子C4-5 500mTT 決勝 男子C1 3km個人パシュート 決勝 女子C1-3 3km個人パシュート 決勝 男子B 4km個人パシュート 決勝 |
8月30日(金) | トラック | (18:30〜) 男子C4-5 1kmTT 予選 女子C4 3km個人パシュート 予選 男子C2 3km個人パシュート 予選 男子C3 3km個人パシュート 予選 女子B 1kmTT 予選 男子C4-5 1kmTT 決勝 女子C4 3km個人パシュート 決勝 男子C2 3km個人パシュート 決勝 男子C3 3km個人パシュート 決勝 女子B 1kmTT 決勝 |
8月31日(土) | トラック | (17:00〜) 女子C1-3 500mTT 予選 男子C1-3 1kmTT 予選 男子C4 4km個人パシュート 予選 男子C5 4km個人パシュート 予選 女子C1-3 500mTT 決勝 男子C1-3 1kmTT 決勝 男子C4 4km個人パシュート 決勝 男子C5 4km個人パシュート 決勝 |
第2週(9/1〜9/7)
9月1日(日) | トラック | (18:00〜) 男子B 1kmTT 予選 女子B 3km個人パシュート 予選 女子C5 3km個人パシュート 予選 混合C1-5 団体リレー 予選 男子B 1kmTT 決勝 女子B 3km個人パシュート 決勝 女子C5 3km個人パシュート 決勝 混合C1-5 団体リレー 決勝 |
9月4日(水) | ロード | (15:00〜) 女子C5 個人ロードTT 決勝 女子C4 個人ロードTT 決勝 男子C2 個人ロードTT 決勝 男子C1 個人ロードTT 決勝 女子C1-3 個人ロードTT 決勝 女子H4-5 個人ロードTT 決勝 男子H2 個人ロードTT 決勝 男子H1 個人ロードTT 決勝 女子H1-3 個人ロードTT 決勝 男子T1-2 個人ロードTT 決勝 女子T1-2 個人ロードTT 決勝 男子B 個人ロードTT 決勝 男子C5 個人ロードTT 決勝 男子C4 個人ロードTTT 決勝 男子C3 個人ロードTT 決勝 女子B 個人ロードTT 決勝 男子H5 個人ロードTT 決勝 男子H4 個人ロードTT 決勝 男子H3 個人ロードTT 決勝 |
9月5日(木) | ロード | (16:30〜) 男子H1-2 個人ロードレース 決勝 女子H1-4 個人ロードレース 決勝 男子H5 個人ロードレース 決勝 女子H5 個人ロードレース 決勝 男子H4 個人ロードレース 決勝 男子H3 個人ロードレース 決勝 |
9月6日(金) | ロード | (16:30〜) 男子C4-5 個人ロードレース決勝 女子C4-5 個人ロードレース決勝 男子B 個人ロードレース 決勝 女子B 個人ロードレース 決勝 |
9月7日(土) | ロード | (16:30〜) 女子C1-3 個人ロードレース 決勝 男子C1-3 個人ロードレース 決勝 男子T1-2 個人ロードレース 決勝 女子T1-2 個人ロードレース 決勝 混合H1-5 団体リレー 決勝(予定) |
出典:NHK sports
「B、C、T、H?」パラサイクリングのクラス分け
上記の表では「男子B」「女子C1-3」など、暗号のような文字が並んでいる。
パラサイクリングでは障害の種類や重度によってクラス分けがされており、それらを示すのがこれらの用語だ。
C | 通常と同じ自転車を使用する。 四肢の切断、機能障害、麻痺などの障害の選手で、義手や義足を利用することも。 |
H | ハンドサイクルを使用するクラス。ロードレースのみ。 下半身不随などの障害の選手が該当する。 |
T | トライシクル(三輪自転車)を使用するクラス。ロードレースのみ。麻痺など、重度の四肢障害の選手が該当する。 |
B | ブラインドのB。視覚障害の選手のクラスで、2人乗り(タンデム)自転車を使用。前の席には晴眼者が座り、パイロットを務める。 |
C1、C2などと表記される時は、数字の大きい方が軽度の障害であることを示す。C1-2といった表記の場合は、C1とC2の選手が一緒にレースを行う。この場合は障害の重さに応じて係数がかけられ、それによって順位が決定する。
詳しくはこちらの記事で紹介している▼
東京パラリンピックでもメダルを獲得している日本チーム
パラサイクリングは競技人口こそ少ないものの、日本にも強い選手が揃っている。
筆頭となるのは東京パラリンピックでもダブル金メダルを獲得した、女子C3クラスの杉浦佳子。史上最高齢(50歳)でのパラリンピック金メダル獲得、そして日本史上初の同大会2冠を成し遂げた。
日本史上初のW金メダル、杉浦佳子「まさかこんなゴールが待っているとは」/女子ロードレースC1-3、男子C4-5・東京2020パラリンピック
そして同じくCクラス、川本翔大(C2)と藤田征樹(C3)は2024年3月に開催された世界選手権(トラック)でメダルを獲得している。
日本チームとして、パラリンピック直前の世界選手権でで総計6つのメダルを獲得しており、パラリンピック本番にも期待がかかる。
なおBクラスの主力ペアは木村和平&三浦生誠。視覚障害を持つ木村をサポートし、パイロットとしてハンドルを握る三浦生誠は2024年春より日本競輪選手養成所に入所予定だ。
パラリンピックにどのように関わっていくかは明らかになっていないが、もし出場するようなら「競輪選手の卵が、パリパラリンピックに出場」ということになる。この辺りの情報にも注目しておきたい。