静岡・伊豆エリアで、自転車を軸とした新たな取り組みがスタートした。
静岡県および伊豆地域の自治体、公益財団法人JKA、日本サイクルスポーツセンターなどが参画するコンソーシアム『BICYCLOOP 伊豆!』が発足。その第一弾として発表されたのが、「伊豆自転車化石化計画」という一風変わったプロジェクトだ。伊豆ベロドロームで行われた発表会の模様をレポートする。
『BICYCLOOP 伊豆!』発足 伊豆エリア一体での取り組み
伊豆ベロドロームで行われた発表会では、コンソーシアム『BICYCLOOP 伊豆!』の立ち上げが発表された。
本コンソーシアムには、静岡県、伊豆市、伊豆の国市、伊東市、沼津市、三島市の各自治体に加え、公益財団法人JKA、日本サイクルスポーツセンターが参画。伊豆エリア全体で、自転車を活用した地域振興を進めていく。
日本サイクルスポーツセンター会長・土屋真人氏
冒頭では日本サイクルスポーツセンター会長・土屋真人氏が登壇。この地で数多くの大会が行われてきた歴史に触れながら、「情報発信を通じて伊豆を自転車の聖地として認識してもらうこと」「自転車を起点とした伊豆エリアの振興」が主旨であると説明した。
具体的な活動としては、「イベント実施」「コンテンツ制作」「情報発信」が主となり、その一環としてデジタル写真集『Your IZU Beautiful ~ 自転車で出会う伊豆の絶景』を公開予定であることが日本サイクルスポーツセンター事務局長・佐藤和広氏から語られた。
日本自転車競技連盟会長・橋本聖子氏
来賓として登壇した日本自転車競技連盟会長・橋本聖子氏も、『東京2020オリンピック』のレガシーである伊豆ベロドロームでこのコンソーシアムのスタートを迎えたことの喜びを語りながら、「スポーツ、サイクリングの産業化が地方の創生に結びつくことで、競技連盟としてもさらなる普及と強化につながる」とコメント。
静岡県副知事・平木省氏
また、静岡県副知事・平木省氏は「自転車を通じた地域振興が、静岡県にとって非常に重要なコンテンツであることは、この場に5市の市長が顔を揃えていることが証明していると思います」としたほか、“オール伊豆”でさらなる発展を遂げていく想いを語った。
きっかけは“X投稿”から
今回の取り組みの発端となったのは、日本サイクルスポーツセンターによるXでの投稿だ。
おはようございます☀️
どうすれば、伊豆を自転車🚲の聖地にできるんだろう?と日々悩む中、AIに聞いたらこんな動画が生成されました!
自転車の化石が出るくらい、長い歴史ができたらってこと!笑
マジで、自転車の化石を伊豆で作りたい!🙏
#伊豆を自転車の聖地にしたい#伊豆自転車化石化計画 pic.twitter.com/eJQRa3v7CG— 日本サイクルスポーツセンター (@jcsc_0318) March 1, 2026
伊豆を自転車の聖地にするアイデアをAIに相談し、その内容を投稿したことがきっかけとなり、「自転車化石化」というコンセプトが誕生。今回のプロジェクトへと発展したという。
ユニークな発想が、行政や関係団体を巻き込みながら具体的な施策へと形になった点も、このプロジェクトの特徴のひとつといえそうだ。
“自転車化石化イベント”を実施
コンソーシアム立ち上げの発表後には、屋外エリアで「伊豆自転車化石化イベント」が行われた。
会場には土中に埋設された自転車と石碑が用意され、関係者がスコップで土をかけることで“化石化”を表現。石碑のアンベールも行われ、フォトセッションが実施された。
一見ユニークな演出ながら、伊豆を“自転車の聖地”として印象づける象徴的なアクションとなった。
伊豆発の新たな動きとして
伊豆は、ベロドロームやサイクルスポーツセンターをはじめとした施設を有し、国内でも屈指の自転車拠点として知られるエリアだ。
今回発足した『BICYCLOOP 伊豆!』は、そうした環境を活かしながら、より広域での連携によって自転車文化の発信を強化していく取り組みとなる。
自転車を“埋める”というユニークなアイデアからスタートした今回のプロジェクトが、伊豆の自転車文化をどのように形づくっていくのか。
『BICYCLOOP 伊豆!』の今後の動きにも注目したい。
