『東京2020オリンピック』女子スプリントの金メダリストであり、カナダが誇るトップスプリンターとして活躍してきたケルシー・ミシェル。
2026年2月6日から開幕する『ミラノ・コルティナ2026オリンピック』の、ボブスレー代表選手として正式に選出されたことをカナダオリンピック委員会が報じた。
「脚力とエアロ」で時速150kmまで加速
Team Canada is ready to go full speed at Milano Cortina 2026! ⚡️
Meet the bobsleigh athletes who will be representing Canada at the Milano Cortina 2026 Olympic Winter Games. https://t.co/vXHljnocuz
— Team Canada (@TeamCanada) January 23, 2026
ケルシー・ミシェルが選出されたのは、ボブスレーの2人乗りと4人乗りの団体競技。
ともに「ブレーカー」と呼ばれる、前から2番手以降にソリに乗り込む選手として選出されている。
主な役割は、スタートから約50m区間で170kg以上のソリを全力ダッシュで押し出し、乗り込む前に可能な限り加速すること。“人力”で加速できるのはこの約50m区間だけであるため、パワーと最大出力を瞬時に発揮する瞬発力が求められる。
その後はひたすら体を小さくし空気抵抗を少なくし、ゴールを目がけて一気に疾走するのみ。
最大時速150kmにも達することから「氷上のF1」とも呼ばれ、自転車トラック競技と同じく脚力と空気抵抗が鍵となるダイナミックなスポーツだ。
参照:日本オリンピック委員会
「31歳でルーキー」
(右)ケルシー・ミシェル(2022UCIトラックネーションズカップ)
ボブスレーカナダ代表選手の正式発表後、ケルシー・ミシェルは自身のSNSにインタビュー動画を投稿。
動画では、ミシェルが自転車トラック競技を始めるきっかけにもなったカナダの才能発掘・育成プログラム「RBC Training Ground」の存在についても言及している。インタビューからミシェルのコメントを紹介する。
以下ケルシー・ミシェル コメント(抜粋・意訳)
私は正式に、カナダボブスレー代表チームの一員になりました。
本当に嬉しく思いますし、とてもわくわくしています。実感は湧ききませんし、現実じゃないようにもまだ感じています。
今私は、人生の中で、おそらく3つ目、いや5つ目くらいのスポーツに挑戦しています。
RBCのプログラムに参加したのは2017年、私が23歳か24歳の時でした。
私はどんなことにも挑戦するつもりでしたし、RBCは私を信じて支えてくれました。
当時の24歳という年齢を考えると、信じられないくらい素晴らしいことです。
そして今私は31歳で、新たなスポーツのルーキーとして挑戦します。
今でも私を信じ続けてくれる人たちがいることに本当に感謝しています。
私はある意味、RBCに洗脳されたんです。『自分は何だってできる』と。
そして自分でも不思議なくらいの自己肯定感を持てていて、それはRBCのおかげだと思っています。
史上2人目の偉業を目指して
夏季・冬季の両オリンピックで金メダルを獲得した選手は、オリンピックの長い歴史の中でいまだ1人のみ。
これまでにも女子ボブスレー カナダチームは金を含むメダルを獲得してきた強豪国。東京五輪の金メダリストであるケルシー・ミシェルが、史上2人目の偉業を達成する可能性も大いに期待できるだろう。
『ロサンゼルス2028オリンピック』を見据え、トラック競技へ復帰する意向も報じられているケルシー・ミシェルの挑戦に要注目だ。
参照:カナダオリンピック委員会
その他、過去にボブスレーに転向したトラック競技選手や、史上唯一「夏冬両オリンピック金メダル」の偉業を成し遂げた選手などについては、下記記事をご覧いただきたい▼
