2017年の全日本選手権オムニアム王者の橋本英也(日本競輪学校)が、アジア選手権トラック2018の男子オムニアムで、2016年大会以来2度目の金メダルを手にした。終始クレバーなレース運びをみせ、再びアジア王者となった橋本英也が世界選手権での活躍に期待が膨らむ。
第1種目 スクラッチ
第1種目は、トラックを40周、10kmで行われたスクラッチ。レースは橋本英也が、韓国や中国などライバルとなる選手たちからマークされながら進む。
レース中盤でマレーシアのROSLIが単独で抜け出し、集団を1周追い抜きすることに成功してアドバンテージを獲得。その後、散発的にアタックが掛かるも、大きな展開は生まれず。
最終周回前、橋本英也が仕掛け、集団の先頭へ踊り出て、そのままフィニッシュラインを迎えた。しかしROSLIが1周追い抜きをしていたため、橋本英也は2位となった。
第2種目 テンポレース
テンポレース…毎周回先頭の選手が1ポイントを獲得し、合計26周で行う。1周追い抜きは20ポイントが加算される。
序盤から橋本が1周追い抜きを成功させて一気に大量得点を加算する。しかし終盤にかけて香港のLEUNG Chun Wingも1周追い抜き成功させてポイントを加算し橋本を追随する。
最終的には橋本が31ポイント、LEUNGが27ポイント。僅差となったが橋本が1位でこの種目を終える。
第3種目 エリミネーション
エリミネーションレース…2周に1人、最後尾が除外されていくサバイバルレース
暫定首位で始まったエリミネーション。橋本は序盤から前方に位置する。中盤にかけて2~3回ほど僅差でフィニッシュラインを通過することもあったが、最後の3人までに残る。
そして最後の3人(橋本、KIM/韓国、ZAKHAROV/カザフスタン)になった瞬間に猛スピードで橋本が加速。
残る二人はついていけずに、半周ほど差をつけると勝負あり。KIMが除外されて、橋本と1対1となったZAKHAROVは追いつくことすらできずに橋本がエリミネーションで1位となった。