第4種目 ポイントレース

ポイントレースとは

25km・100周を走り、それまでの3種目で獲得した合計ポイントと、10周毎に設定されているスプリント周回で得られる獲得ポイントの合計で最終成績を競いあうレース。

詰め寄るUAE、振り切る橋本英也

スタート前の暫定1位は橋本英也(118ポイント)、2位にカザフスタンZAKHAROV(110ポイント)、3位は香港のLEUNG(104ポイント)でスタート。

序盤は落ち着いた展開となり、橋本英也が2回目のスプリント周回で4位を獲り、1ポイント獲得。この時点で暫定2位のZAKHAROVは追加点を獲得できず、橋本英也が差を広げる。

その後、香港のLEUNGが着実にポイントを積み重ねる。残り60周を切った時点で橋本英也が119ポイントで1位、香港のLEUNGが115ポイントまで積み上げて2位に浮上。しかしカザフスタンのZAKHAROVも111ポイントで3位につける。

続く残50周、残30周のスプリント周回は、見事に両方とも橋本英也が1着で通過し、合計10ポイントを加算。総合129ポイントとなり、後続の選手を大きくを突き放した。

しかし残り30周を切ったところから後続の巻き返しが始まった。

イラン、UAE、タイ、中国の4人が逃げ集団を作ると、後続との差を広げていく。そして残り20周となるスプリント周回を4人の選手でポイントを分け合う展開に。この逃げ集団で最もポイント上位はUAEのMIRZA。総合ポイントを105ポイントで、暫定5位まで順位を上げてきた。

橋本英也を含むメイン集団は、この逃げ集団を捕まえることなく、残り10周のポイント周回を迎えた。この周回でUAEのMIRZAが1着で5ポイントを獲得。総合ポイントを110ポイントとし、橋本英也へ19ポイント差まで詰め寄ってきた。

レースは最終局面の残り10周へと入る。この時点でメイン集団と逃げ集団の差は半周少々。

残り約2周、最後の勝負を前にペースを落としたメイン集団に逃げ集団が追いつく。UAEのMIRZAが20ポイント加算し、130ポイントで暫定トップの座を橋本英也から奪う。しかし橋本英也は129ポイントで、わずか1ポイント差。最終周回を1着で通過した方が勝利を手にする。

UAEのMIRZAが橋本英也の後ろへ張り付き、徹底マークの体勢をとり、ゴール前スプリントに備える。しかし、橋本英也が最終周回を迎える前に、一気に加速し1着でフィニッシュ。10ポイントを加算し、合計139ポイントで優勝を勝ち取った。2016年大会以来2年ぶり2度目のアジア選手権オムニアム王者となった。

UAEのMIRZAは橋本英也のスプリントに追従したが、追いつくことはできず、最後は3着でフィニッシュ。銀メダルを獲得した。

男子オムニアム結果

順位 チーム 選手名 スクラッチ テンポレース エリミネーション ポイントレース Total Points
1 日本 橋本英也 36 40 40 21 139
2 アラブ首長国連邦 MIRZA AL-HAMMADI Yousif Mohamed Ahmed 28 32 30 44 122
3 カザフスタン ZAKHAROV Artyom 36 36 38 12 128
4 香港 LEUNG Chun Wing 34 38 32 17 121
5 イラン GANJKHANLOU Mohammad 32 30 22 32 116
6 マレーシア ROSLI Muhammad Nur Aiman 40 30 98 30 128

大会公式リザルト(PDF)