更なる業界全体の活性化、充実化を図りたい
「競技で強くて速い選手を輩出していくことが、競輪の活性化や充実化に繋がる」という考えの基で中野委員長からご提案していただき、それに基づいて支援策を検討して参りました。この支援の内容は我々だけで行える物ではなく、各競輪施行者様の支援あっての事業だと考えています。
今後も競輪施行者様と手を携えて、必要な部分に支援させていただくことで、業界全体の活性化、充実化を図りたいと考えています。
またアスリートとしての魅力、速さや強さを伝えていくことで、より幅広い層の方々に自転車競技の素晴らしさを知っていただきたいと感じています。
全員が頑張れる環境作りを
短距離はブノワ・ベトゥヘッドコーチの基にナショナルチームの練習を行っていますが、全員が伊豆に拠点を置かねばならないという決まりがあります。ただ、ナショナルチーム所属の競輪選手たちはトレーニングや競技のレースで競輪競争を走る機会が減ってしまいます。そのため全てが自費というのも選手たちには厳しいので、3年ほど前から競輪界にお願いをして強化指定Aチーム(ポディウム)の選手たちに支援をいただいておりました。
このような理由でこれまでも「奨励金」という形で選手たちの支援をいただいておりましたが、次世代の選手たちも、同じようにトレーニングをしてもらわなければいけません(Bチーム:アカデミー所属選手のこと)。その選手たちに対しては何の保障も無いことが、私の中で引っ掛かっていました。
若手選手に少しでも支援してあげたい、その想いをKドリームスさんに伝えたところ「そういういことならば」と快く話を聞いてくれました。まずは練習する環境を整えて、選手全員が頑張れる形を作ることが目的です。また新たなイベントなどを創出することで、選手のモチベーションを上げることも出来ますし、レベルの向上にも繋がると思います。
トラック競技に追い風か
この支援により更なるトラック競技の露出が増えることは間違い無さそうだ。
2021年は東京オリンピックという大きなチャンスもあり、自転車競技に新たな風が吹くことを期待したい。