トラック、ロード、そして会社員
近谷涼(ちかたに・りょう)
1992年、富山県生まれ。
中学時代から自転車競技を始め、自転車トラック競技中長距離種目の強化指定選手(ナショナルチーム所属)。1人でトラックを4km走る個人パシュート、4人1チームでトラックを4km走るチームパシュートに出場する機会が多い。
2018年のアジア選手権では個人パシュート、チームパシュートで2冠を達成。2019年アジア選手権(行われたのは2019年だが名称は2020年大会)ではチームパシュートで優勝。
2020年2月末に行われたトラック世界選手権にも、チームパシュートのメンバーとして出場。
残念ながら世界の壁は高く、予選通過ラインの8位へ僅か0.1秒届かず、9位で予選敗退。しかし予選にて「日本記録を4秒更新」という結果を残した。東京オリンピックの出場枠獲得は成らなかったが、2024年パリオリンピックに向けて希望をもたらしてくれたメンバーの1人だ。
直近では2020年11月に前橋で行われた全日本選手権トラックに出場。個人パシュート、マディソン、チームパシュートで優勝し、それぞれの種目の「日本チャンピオン」となっている。
ちなみにマディソンはペアで行う種目だが、近谷とペアを組んだ沢田桂太郎と近谷は共に身長185cm超である。でっかい。
ロードレース種目の強化指定となっていたこともあり、チームブリヂストンサイクリングの2020年チームキャプテン。2019年はJBCF 群馬交流戦で3位となっている。
そして三和シヤッター工業に務める会社員という顔も持つ。
トラック、ロード、そして会社員と様々な顔を持つ近谷選手。気になったあなたは、ロードやトラックの大会に応援に行ってみてはいかがだろうか?
参考:チームブリヂストンサイクリング2020年チーム・プロフィール、三和シヤッター選手紹介、全日本選手権トラック2020上位入賞者リスト(PDF)