オランダ自転車競技連盟は東京オリンピックにおけるトラック競技の男子短距離代表内定選手を発表した。発表では3人の内定選手の名が挙げられ、”4人目”は今後決定するという。
…4人目?
東京オリンピックのトラック競技種目において、チームスプリントで出場枠を獲得した場合、チームスプリントへ出場する選手の中からケイリンとスプリントの出場選手を選ばなくてはならない。
オランダはケイリンとスプリントでも出場枠の獲得条件を満たしたが、チームスプリントで出場枠の獲得をしている。そのため内定選手は3人しか選出できないはずではないか?
この記事では、オランダがなぜ「4人目を今後決定する」としているのか、その謎を解き明かす。そこから見えて来たのは、オランダが東京オリンピックのトラック競技男子短距離種目で”全種目で金メダル”を確実に獲ろうとする思惑であった。
発表された3人
まず、オランダ代表として発表された3人は以下の通り。
オランダは『2020世界選手権トラック』において、オリンピックで採用されている男子短距離種目を全制覇。ハリー・ラブレイセンに至ってはハットトリック(3冠)という異次元の強さ。
更に付け加えると『2019トラック世界選手権』でもオランダが短距離男子種目を全制覇している。もはやこの3人だけで十分に世界最強と言えるのだ。
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