第21ステージ:最後のスプリント勝者はアレクサンドル・クリストフ
最終日は、毎年恒例のパリ・シャンゼリゼ通りを舞台に繰り広げられるスプリント決戦。「シャンゼリゼ」は、全てのスプリンターにとって栄誉ある勝利を意味する。
ここ10年のシャンゼリゼ勝者(カヴェンディッシュ、キッテル、グライペル、フルーネヴェーヘン)は既に大会を去っており、今大会3勝を記録しているサガンもまた、ピレネー(第18ステージ)での落車で戦える状況ではなかった。
そのため第18ステージの勝者デマールやステージ2位のラポルテ、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー/UAEチーム・エミレーツ)などが優勝候補の筆頭となった。
最初に駆け出したのは、第9ステージでも勝利したジョン・デゲンコルブ(ドイツ/トレック・セガフレード)。その背後からデマールとクリストフが飛び出す。クリストフはやや飛び出しが早すぎたように思えたが、クリストフは失速することなく先頭をキープ。最終的にライバルたちの追随を許さない強いスプリントでステージ優勝を果たした。
これにより、今年チーム結成2年目となるUAEチーム・エミレーツは、新たに獲得した2人のエース、マーティンとクリストフによるツール勝利を獲得した。