2019年のスプリント&ケイリン世界チャンピオン、2012ロンドンオリンピックケイリン銅メダル、東京2020オリンピックスプリント銅メダルのリー・ワイジー(李慧詩:香港)が、自転車競技の第一線から退くことを公表した。今後は指導者の道を志望していることを香港現地メディアが報じている。
日本で学んだ香港のスター
リー・ワイジー(李慧詩)は1987生まれ、2023年現在36歳の香港の女子自転車競技選手。2012年のロンドンオリンピックではケイリン銅メダルを獲得、2016年には世界の有力選手を日本の競輪に招待する「短期登録選手」として来日し、日本の競輪にも出走している(競輪での登録名はリ・ケイシ)。
実はそれより以前、17歳の頃からたびたび来日し、伊豆のサイクルスポーツセンターで合宿に参加していた。そうした日本での経験も経て、前述のように2019年の世界選手権では2種目で世界チャンピオンに、東京2020オリンピックでは「第二の故郷」でもある伊豆の地でスプリントの銅メダルを獲得した。
東京オリンピック以降は国際舞台へ姿を見せる機会は少なくなっていたが、オリンピックの1年後、2022年夏に伊豆ベロドロームで開催された『2022ジャパントラックカップⅠ/Ⅱ』に出場。当時のインタビューでは「世界選手権やパリオリンピックへの出場予定は?」の問いに対して「今は自転車を楽しんでいる気持ちが大きいので、エンジョイする方を大事にしたい」と答えていた。
今後は指導者の道か
日本の女子短距離選手にとっては「アジアにおける最大のライバル」と言える相手だった、リー・ワイジー。ジャパントラックカップの際のインタビューでもその片鱗は見えていたが、今回初めて引退を公言する形となった。
香港メディア「體路(スポーツロード)」にて、香港チームコーチに就任する意向など、引退に関しての選手インタビューが掲載されている。
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