一口に「自転車競技」と言っても様々な種類がある。オリンピックイヤーに突入し、これを機に自転車競技に初めて触れる方もいるだろう。

数ある自転車競技のひとつ、マウンテンバイク(MTB)。UCI公式サイトの翻訳を中心に、マウンテンバイクの始まりや、オリンピック種目についてご紹介する。

「マウンテンバイク(MTB)」とは?

マウンテンバイクはアメリカ発祥。自転車好きたちが始めた、自転車を山頂まで持っていき、麓まで一気に駈け下る遊び(『REPACK(リパック)』と呼ばれるようになる)に自転車の性能が追いつかず、自転車の改良が進められた。そうやって様々なパーツが軽量・頑丈になりできた自転車が「マウンテンバイク」である。

『REPACK』に夢中になった集団の中でもゲイリー・フィッシャー、トム・リッチー、ジョー・ブリーズらは特に有名で、今ではそれぞれが創設者となったバイクブランド『GARY FISHER』、『Ritchey』、『BREEZER』が存在する。

このように自転車好き達の遊びから始まったものが、速さを競う本格的な競技に発展していく。

MTBレースの歴史

MTBレースは80年代前半にアメリカ・カリフォルニア州で初めて開催された。以来、競技ルール・機材ルールなどあらゆる面で整備がなされ、1990年にはUCI公認のMTB世界選手権が開催。翌年にはワールドカップも行われ、1996年にオリンピック正式種目に制定された。

オリンピック種目は?

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