史上初となる『UCIスノーバイク世界選手権』が2024年に開催されることが、2023年6月14日のUCIリリースにて発表された。

UCIリリース(2023年6月14日)

スノーバイク(Snow Bike)って何?

スノーバイク(Snow Bike)とは、その名の通り雪の上を走る自転車競技。タイムや着順を競うレース種目だ。

これまでは「アルパインスノーバイク(Alpaine Snow Bike、ASB)」が2019年にUCI公式種目に登録されていたが、世界選手権などは実施されていない。

※冬季オリンピック種目でもあるアルペンスキーを、マウンテンバイクで行う種目。マウンテンバイクのグラビティ型種目の1つとして登録。

「Super-G」と「Dual Slalom」の2種目を実施

2024年での初開催が発表された『UCIスノーバイク世界選手権』にて実施されるのは、「Super-G」と「Dual Slalom」の2種目。どちらもアルパインスノーバイクと同じく、雪の上をマウンテンバイクで降下するグラビティ型種目で、ダウンヒル用のマウンテンバイクが使用される。

Super-G

1人ずつ行うタイムトライアル種目。コースは全長350m、もしくは650mのどちらかで実施され、20m〜25m間隔で設置された旗門の間を通過していく種目だ。

冬季オリンピックのアルペンスキーにも同じ名前の種目が存在する。UCIが公開しているスノーバイクの実際の公式レース映像などは見つけられないため、アルペンスキーの映像からどんなレースになるのかご想像いただきたい。

ちなみにSuper-Gの「G」は「Giant Slalom」の意。日本語では「スーパー大回転」と呼ばれている。

参照:日本オリンピック委員会「競技紹介」

Dual Slalom

平行に並んだ2つのコースを、2人の選手が同時にスタートし、フィニッシュラインを目指す種目。同じ対戦相手とコースを入れ替え、合計2戦を実施。2戦(2つのコース)の合計タイムが短い選手を勝者とし、トーナメント形式で行われる。

約30秒ほどでフィニッシュできるコースにて実施される。

これはスノーボードのオリンピック種目「パラレル大回転(Parallel Giant Slalom、PGS)」をイメージすると分かりやすいだろう。

参照:日本オリンピック委員会「競技紹介」

スノーバイク発祥国で開催

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