S級決勝 12R（19日）

新田祐大 優勝インタビュー

Q：東京2020オリンピック後、勝ち切れずにここまで来た訳ですが、どういった気持ちでレースに挑みましたか？

オリンピックは人間として、アスリートとしてすごく成長させてくれた場でした。それを競輪に何か良い形で恩返ししたいという気持ちで、毎レース挑んでいました。

Q：前で頑張る後輩の後ろで、なかなか勝てなかった時期がありました。その時はどのように自分を奮い立たせてましたか？

本当にたくさんの後輩たちに恵まれ、この環境を作ってもらっているので、結果を残したいという気持ちではいたんですけど……まあ山口拳矢君に負けたりとか（笑）

※インタビュアーは山口拳矢の父・山口幸二

若手がすごい速度で強くなっていくので、負けない気持ちでいます。負けじと頑張りたいという気持ちで日頃やっていますし、これからも頑張っていきたいと思っています。

Q：本大会開催前に、全日本トラック選手権も伊豆ベロドームで実施されていました。

はい。1kmTTとチームスプリント優勝という良い形で締めくくることができました。

全日本のスプリントでチャンピンになった寺崎君、そして深谷君もかなり速いタイムで走っていましたし、3日前まで開催されていた全日本という大会がすごく気持ちを高ぶらせてくれて、この大会（本開催）に挑むことができてすごく良かったなと思います。

Q：来年からS級S班ではなくなり、少し見慣れない『黒いパンツ』で1年を戦うわけですが。

はい。ここ何年間はこの『赤パンツ』で挑んできた競輪の戦いだったんですが、またトップ9に入れるようにと常日頃考えながら、新しいトップ9の選手たちに挑む気持ちです。

また、福島では佐藤慎太郎さんがいますし、東北地区では守澤（太志）君もいるので、そういった先輩や頑張っている同年代の仲間たちと一緒に、今以上に（同地区の選手から）赤パンツのメンバーを増やせるようにしっかり頑張りたいと思います。

※S級S班の選手のみ、赤いレーサーパンツを着用。S級1・2班は黒に赤ラインのレーサーパンツ。

Q：応援してくださったファンの方々に一言お願いします。

まず、この寒い中、連日たくさんのご声援ありがとうございます。なかなか決勝まで勝ち進み、1着を取ることができませんでしたけど、最後優勝という形で締めくくることができて、こうやってご挨拶できることがすごく嬉しいです。

僕は今年、このレースが最後になってしまいますが、まだ年末にはKEIRINグランプリが控えているので、静岡競輪場での熱い戦いをぜひ皆さんも応援してください。そして、またこの伊東競輪場で走ることがあると思うので、その際はぜひご来場いただき、ご声援をいただければ嬉しいです。本日はありがとうございました！

インタビュー参照：YouTube 静岡映像制作

Photo：島尻譲