毎年年末に開催される、競輪界最大のレース『KEIRINグランプリ』。2021年も強力な9選手が顔を揃えた。

本記事では、『KEIRINグランプリ2021』出場選手の「スポーツ歴」にフォーカス。予想の参考……にはならないかもしれないが、選手のバックボーンを知り、レースを楽しむための一助にはなるだろう。

松浦悠士

日本選手権競輪 松浦悠士

広島、98期の松浦選手。2021年はG1優勝1回とG2優勝1回を果たし、賞金ランキング1位。

中学までは水泳をしていたが、高校にて自転車競技部に入部。インターハイにも出場しており、4km速度競走で8位の成績を残している。

「4km速度競走」は日本の高体連だけで行われている(2015年までは国体でも行われていた)トラック中長距離種目で、短距離種目である競輪とは随分毛色の違う種目だ。「特定の回数、ホームとバックを先頭で通過する」先頭責任と呼ばれるルールもあり、傍目から見るとなかなかややこしい。

松浦選手は中長距離種目をこなすスタミナがあり、走りながら考えることにも慣れている……と解釈できるかもしれない。

4km速度競走について詳しくはこちら

2021年の主な競輪獲得タイトル

第75回日本選手権競輪(G1)
第17回サマーナイトフェスティバル(G2)

郡司浩平

郡司浩平 第36回全日本選抜競輪, 川崎競輪場

神奈川、99期の郡司選手。2021年2月に行われた全日本選抜競輪を制し、KEIRINグランプリ2021への切符を一番乗りに獲得している。

甲子園の常連である横浜商業高校(Y高)の野球部出身。野球部引退後、競輪選手である父の影響もあり、卒業後競輪選手の道へ進んだ。川崎競輪場にはY高野球部出身の競輪選手が4人いるという。

余談だが、野球をやっていたことから小学校から高校までずっと坊主頭。野球部引退後も競輪学校(現:競輪選手養成所)に入学したため、またしばらく坊主だったらしい。

2021年の主な競輪獲得タイトル

第36回読売新聞社杯全日本選抜競輪(G1)

平原康多

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