チームパシュート:頂きは見えた、今は何合目か?

左から橋本優弥、古山希絵、イアン・メルビン中距離ヘッドコーチ、梶原悠未、鈴木奈央、中村妃智

左から橋本優弥、古山希絵、イアン・メルビン中距離ヘッドコーチ、梶原悠未、鈴木奈央、中村妃智

女子チームパシュートも実力の底が見えない。

つい数ヶ月前、11月の初旬までの日本記録は4分34秒台。そして11月中旬のワールドカップ第2戦で4分27秒、今回のアジア選手権で更に記録を更新する4分22秒138を出してしまった。一体この女子チームに何が起きているのか。

イアン・メルビン中距離ヘッドコーチ曰く、厳しい練習をして、適所適材をしているということだが、それだけではこの結果は語れないだろう。3ヶ月で12秒を縮めるチームなど聞いたことがない。

アジア選手権では2位に5秒の差を付けて圧倒的な優勝を果たした。もはやアジアに敵はなく、あとは世界のみ。ただし、世界記録は4分10秒台。そして直近のワールドカップ第5戦では、世界のトップ3を争うアメリカチームが4分15秒で優勝している。

そのアメリカチームのライバルとなるイギリスチーム。リオ五輪の金メダリスト(チームパシュートとオムニアム)のトロットも2年ぶりに復帰して優勝を狙う。他にも強豪国はいる。まだまだチームにとって倒さねばならない敵がたくさんいる状況だ。世界の頂は見えた、しかし今何合目にいるのか。それが判る世界選手権となるだろう。

マディソン:イギリスら強豪国をいかに倒せるか