準決勝

準決勝、渡邉は韓国のイム・チェビンと対戦。1本目はイムに先取を許す。2本目を渡邉は僅差で勝利。勝負の行方は3本目へもちこまれた。
勝敗の決する3本目、渡邉は最終周回のスプリント勝負を一挙に制し、0.227秒差で勝利を挙げた。これにより渡邉は金メダルをかけ、決勝でアワンと対戦する事が決まった。

男子スプリント準決勝リザルト

チーム 選手名 Race1 Race2 Decider
日本 渡邉一成 +0.072 10.279 10.252
韓国 IM Chaebin 10.402 +0.015 +0.227

決勝

アジア選手権トラック2018の男子スプリント金メダルをかけた対決。渡邉一成の相手は、世界選手権ケイリン王者のアジズルハスニ・アワン。アワンの地元マレーシアということもあり、場内の観客はアワンの金メダルへ期待を高めていた。

1本目、アワンが様々なゆさぶりを仕掛けて来るも、渡邉はこれに惑わされず、僅差でかわしての勝利。ごく僅差の勝負が決し、アワンが1本目を落とした事を知ると、興奮した場内は一転して落胆の色に変わった。

運命の2本目。これに勝てば渡邉の金メダルが確定する。レースは渡邉がゆっくりと先行。アワンが残り2周を前に先頭、残り1周となると2人のスピードが上がる。トップスピードに乗るアワンと渡邉。ラスト半周で渡邉が並びかけ、そのままもつれた状態でゴール前ストレートを迎えた。2本目もごく僅差の勝負となったが、ゴール後に渡邉が勝利を確信してガッツポーズ。強敵アワンを下し、金メダルを獲得した。

男子スプリント決勝リザルト

順位 チーム 選手名 Race1 Race2 Decider
1 日本 渡邉一成 10.144 10.320
2 マレーシア AMANG Mohd Azizlhasni +0.015 +0.009
3 韓国 IM Chaebin 10.219 10.350
4 カザフスタン VORZHEV Pavel +0.270 +0.071