グランドスラムって?
「グランドスラム達成!」や「グランドスラムなるか?」など、競輪に関わらず「グランドスラム」の言葉を見たこと、聞いたことはあるだろう。
「グランドスラム」の言葉そのものの意味としては「スポーツの主な試合すべてに勝つこと」。例えばテニスの世界でいえば「世界4大選手権のシングルスで優勝すること」である。スポーツの種類によって対象となる大会や数は異れど、成し遂げることが難しい「偉業」であることには変わりない。
(参考:コトバンク)
では「競輪のグランドスラム」とはどんな偉業なのだろうか?
「競輪のグランドスラム」とは
2020年時点では「4日制以上のすべてのGⅠレースで優勝すること」、すなわち『全日本選抜競輪』『日本選手権競輪(競輪ダービー)』『高松宮記念杯競輪』『オールスター競輪』『寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント』『競輪祭』の6つのレースを制覇することと定義されている。
(参考:「吉岡稔真選手 全GI優勝(グランドスラム)達成なるか」(2006年、PDF)、KEIRIN.jp競輪用語集)
2020年現在、達成者はたった3人
名前 | 出身・期別 | 達成年 |
井上茂徳※1 | 佐賀・41期 | 1988年 |
滝澤正光※1 | 千葉・43期 | 1990年 |
神山雄一郎 | 栃木・61期 | 1999年 |
※1滝澤・井上は寬仁親王杯牌がGⅠレースに登録される前、GⅠレースが5つの時代
2020年現在で達成しているのは3人。日本競輪選手養成所の所長をつとめる滝澤正光氏もその1人であり、中野浩一氏らと競輪黄金時代を築いた。
グランドスラム達成者で現在も現役なのは神山雄一郎選手のみ。52歳になった今でもS級1班で走っており、偉業を達成した選手として今も活躍している。 ※2020年8月現在
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