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1つ目:ペダリング技術の向上
トラック競技で使用される「ピストバイク」。変速機が付いておらず、「固定ギア」と呼ばれる駆動方式から成る(競輪も同様)。
ロードバイクは一般的な自転車(いわゆるママチャリ)と同様、ペダルを止めてもホイールは回転し続ける。一方ピストバイクは動いている限りペダルは回り続け、ペダルを止めれば落車してしまう。
この「強制的にペダルを回転し続ける動作」はペダリング技術を向上させる。ロードバイクに乗った際もスムーズにペダルを回せるようになり、パワーの向上やペダリング効率の向上(少ない力で長時間踏み続けられる)へと繋がる。
2つ目:高い負荷への適応
![Scratch Race / Men's Omnium / 2020 Track Cycling World Championships, Matthew Walls マシュー・ウォルス, Benjamin Thomas ベンジャミン・トマ](https://i0.wp.com/morecadence.jp/wp-content/uploads/2020/03/7311.jpg?resize=1960%2C1306&ssl=1)
ロードレースであれば、集団内でペダルを止めて休む事が出来る。しかしスタートからフィニッシュまでペダルを回し続けるトラック競技には休みがない。ハイスピードで走り続けながらもアタックが連発するポイントレースやマディソンは、まさにインターバル走地獄。常に高い負荷が掛かっている状態だ。
また短距離種目の1kmタイムトライアルも、ロードレースに役立つと言える。
1kmタイムトライアルの競技時間はおよそ1分。ロードレースに置き換えれば、フィニッシュ直前の負荷と時間に当てはまる。
![Men's 1km TT Final / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland](https://i0.wp.com/morecadence.jp/wp-content/uploads/2019/03/0563-1.jpg?resize=1960%2C1306&ssl=1)
『2019全日本選手権トラック』1kmタイムトライアルで優勝した沢田桂太郎選手(チームブリヂストンサイクリング)と、同大会3位の一丸尚伍選手(シマノレーシング)は、国内最高峰カテゴリーのロードレースに出場し、ロードのスプリンターとしての顔も持つ。
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