ドイツで実施された『2020世界選手権トラック』、最終日の3月1日には男子マディソンが行われた。

レースはデンマークチームが他を寄せ付けない走りで圧倒的な勝利を収め、オリンピック前の世界選手権で各チームに実力を示す形となった。

チームの一角を担うマイケル・モロコフは直前にロードレースのUAEツアーに参加していたこともあり、新型コロナウイルス検査のためレース前は34時間ほどチームから隔離されていたが、UCIにより参加可能と判断され、この種目では2009年から11年ぶりとなる金メダル獲得を果たした。尚、日本からの出場は無し。

マディソンのルール

2人1組となってポイントレースを行う“マディソン”。チーム内で交代をしながらレースを進めていき、獲得ポイントの合計が最も高かったチームが勝ちとなる。レースはトラック200周50km(男子種目)、トラック120周30km(女子種目)で争われる。

平均時速58kmを超える超人たちのレース

2019年大会優勝のドイツチーム、準優勝のデンマークチーム、3位だったベルギーチームに加え、ワールドカップで活躍したニュージーランドチーム、その他フランス、オーストラリアなど強豪がずらりと並び出場した。

中でも連覇を狙うドイツチームは地元開催ということ、ベルリンから地元が近いロジャー・クルーゲ(ロット・スーダル)がメンバーに入ったこともあり来場者は大いに盛り上がった。

さらに出場選手にはエリア・ビビアーニ(イタリア/コフィディス)、キャメロン・マイヤー(オーストラリア/ミッチェルトン・スコット)、ベンジャミン・トマ(フランス/FDJ)、ミケル・モルコフ(デンマーク/ドゥクーニンク・クイックステップ)、ラッセ・ノーマン・ハンセン(デンマーク/アルペシン・フェニックス)といったロードレースのワールドツアー選手も多数出場をした。

レースは序盤にデンマークが大量ポイントを積み重ね、他のチームを大きく突き放しす展開。他のチームもポイント獲得をしていくが、上手く協調体制が取れずにデンマークにどんどんポイントを引き離されていく。中盤にも大量ポイントを得たデンマーク。その後も大事な場面では常に顔を出し、最終的には62ポイントを得てこの種目の優勝を遂げた。

一方、レースは終盤になるとデンマークに追いつけないとわかった上位チームの2位、3位争いとなる。最後のポイント周回を残して暫定2位は27ポイントで並びニュージーランドとオランダ。そして22ポイントで暫定4位のドイツが追う。最終周回ではこの3チームに加えてフランスチームがスプリント勝負を繰り広げ、先着はドイツ、続いてニュージーランド、フランス、オランダとなった。

この結果、ドイツが10ポイントを加算し合計32ポイントとなり、最終3位。ニュージーランドが33ポイントで最終2位、オランダが暫定2位から最終4位に落ち、表彰台を逃した。

そしてレース後には平均時速58,754kmという驚異的な数字が発表された。改めて怪物たちが走っていたということが判明されたレースとなった。

男子マディソン最終結果

優勝:デンマーク(ラッセ・ノーマン・ハンセン/ミカエル・モルコフ)62ポイント
2位:ニュージーランド(キャンベル・スチュワート/アーロン・ゲート)33ポイント
3位:ドイツ(ロジャー・クルーゲ/テオ・レインハート)32ポイント

男子マディソン最終リザルト(PDF)

ミカエル・モルコフ コメント

2日前にはレースに出られるかわからなかったんだ。それでも優勝出来たということはとてもビックリだよ!僕に出来たことは静かにしてレースに出られるということを祈ることだけだった。次にもし隔離されるとしたらウィルスの疑いではなくて、ボランティアで何かを行うとかにしたいよ(笑)