「苦しめ、そして信じ続ける」ブノワ・ベトゥ短距離ヘッドコーチが語る今シーズンと今後の展望

“ケイリン”はどうなる?

Final / Men's Keirin / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP V, Brisbane, Australia, 脇本雄太

一方、ワールドカップで唯一男子のレギュラーメンバーが結果を出せなかった種目、それは日本が最も力を入れる”ケイリン”だった。
時には運も必要なケイリン。オリンピックに向けての最終戦、世界選手権には男子は日本から3人が出場することができる。

一体だれが世界選手権を走るのか?自転車トラック競技好きならばどうしても問いたくなる質問への答えは?

「間もなくわかりますよ。この後控えるトレーニングキャンプやワールドカップ第6戦の結果も含めて決めることになるでしょう」

女子の2枠目は次がラストチャンス

1st Round / Women's Keirin / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain, 太田りゆ

太田りゆ

そして話は女子へ。

日本は現状ケイリンでオリンピック出場の1枠を獲得するのは固い状況。しかしスプリントでも上位に入らなければ2枠目の獲得は出来ない。最後にライバルたちを蹴落とし、スプリントでも出場枠を獲得することが出来るのか?

「世界選手権で小林太田がリトアニアより良い成績を残せば、まだ枠を取ることが出来ると思っています。とても厳しい戦いにはなりますが、世界選手権が最後のチャンスとなります」

※1月15日の時点でリトアニアは14位(3356ポイント)、日本は15位(3102ポイント)※

選手たちを苦しめて、そして信じ続ける

SNAPSHOTS OF NEW CALEDONIA

Photo by philippe giraud/Sygma via Getty Images

選手たちが全てをかけて挑んでくる世界選手権、1年で最もレベルが高くなるレースを勝ち抜くためには徹底的に鍛え上げるしかない。
そのためにレギュラーメンバーの選手たちは年明け早々にニューカレドニアへ飛んだ。

「厳しいキャンプを行います。これから(既に1月3日から実施中)とても暑くて、トラックはとても厳しいコンディションのニューカレドニアに行きます。そこで戻ってきてからは10日間程度日本に滞在してオーストラリアのキャンプを挟んで世界選手権です」

世間がイメージするニューカレドニアは天国に最も近い島。
しかし選手たちはそこで地獄に突き落とされることになる。
その地獄を生き抜いた選手はどれ程強くなることだろうか。

名将は得られる結果がイメージ出来ているからこそ、選手たちを苦しめて、そして信じ続ける。

1st Round / Women's Keirin / GRAND PRIX OF MOSCOW 2019

「世界選手権では何が起きても不思議ではありません。でも私は日本ナショナルチームの選手たちを信じていますし、今の通りに努力を続けていけばどんな選手でも倒せると思っています」

オリンピックの出場枠、オリンピックの代表選手、その全てが決まると言っても過言ではない世界選手権。

夢の舞台で戦うために越えなければならない最終ステージへと、日本ナショナルチームの歩みは続いている。

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