決勝
日本の対戦相手となったのは1回戦で唯一日本と同じく42秒台を出したポーランドチーム(ビエレツキ/ラジコウスキ/ルディク)
日本は1回戦と同じ3人で金メダルを掛けた一戦に臨んだ。
まずは雨谷が17秒680とこの日の自身一番時計を出すが、ポーランドは17秒546と僅かに雨谷を上回る。
第2走の新田が走るが差を縮めることが出来ず、およそ0.2秒差でこのレースも勝負の行方は深谷に託される。
第3走の深谷だが、驚異のスピードで走るとポーランドとの差を縮めるどころが、あっという間に逆転。そして最終的には半秒ほどの差をつけてフィニッシュ。見事に日本チームが逆転で先着し、この種目の優勝を決めた。
尚、この種目のワールドカップでの金メダルは2003年の大会以来16年ぶり。そして日本のフィニッシュタイムは1回戦で出した新日本記録を更に塗り替える42秒790。16年ぶりの優勝に加えて1日に2回の日本記録更新という、日本にとって素晴らしい結果となった。
3位決定戦はニュージーランドとトリニダード・トバゴの戦いを制した開催国のニュージーランドが勝ち、銅メダルを獲得した。
男子チームスプリント結果
優勝:日本
2位:ポーランド
3位:ニュージーランド
雨谷一樹コメント
自分のこれまでの最高の成績は銀メダルだったので、それを超えることが出来てとても嬉しいです。もっと自分の第1走としてのタイムを上げたかったのですが、第2走と第3走が本当に強かったので感謝しています。
新田祐大コメント
この色に勝る色は無いと感じました。香港大会でのミスもあり、新たな目標を立てることが出来ました。この3人の中ではオリンピックでもメダルを狙えるのではないかと話をしていて、今回の金メダルで日本のチームスプリントの立ち位置を変えられるのではと思い、強い想いで臨みました。それが結果に繋がったと思いますし、元世界チャンピオンのニュージーランドも倒すことができたことは凄く大きなことだと思います。
深谷知広コメント
来る前からメダルは狙っていましたし、前回大会の1回戦で感触は掴めてはいました。力はすぐに上げることは出来ないですが、テクニックや気合で42秒台を出すと話していたので、そのタイムを達成出来て良かったです。日本新記録は出しましたが、それを意識しないぐらい勝つことに集中していたので、良い結果に繋がったと思います。走る前には個人的にですが自信を持っていて疲れも感じなかったし、良い状態で走れたと思います。