ゴールはケイリン、それは変わらない
Q:これだけスプリントが強くなってくると、オリンピックで狙う種目が変わってくることはありませんか?
ゴールはケイリンです。それは今後も変わりません。
私は日本で行われるオリンピックで日本がケイリンで勝って欲しいと思っています。もし深谷が世界選手権のスプリントでメダルを獲る能力を持っているのであれば、深谷にケイリンを走ってもらうということも考えられます。スプリントで強いのであればケイリンでも強くなれますし、深谷ならば可能だと思っているからです。
選手については様々な考えがあります。ですが、もう一度言いますが我々の最優先の目的は「ケイリン」です。様々なことに目を向けて何も得ないということは多々あります。ですから我々はケイリンに集中しているのです。
Q:今回、事前にお聞きしてはいませんでしたが、課題は達成しましたか?
目的はすべて達成しました。太田はスプリントの予選で11秒0台を出し、予選を通過すること。小林に関しては予選で10秒台を出し2回戦まで行くこと。ケイリンでは内容が良いとは言えないもののメダルも獲得しました。
新田は予選で9秒7台を出し準々決勝まで行くこと。河端も準々決勝まで進み、深谷に関しては2回目の表彰台を獲得しました。ですからこの大会で設定していた全ての目標は達成しています。
1つ残念なことを挙げるとすればチームスプリントです。上手くいけば我々の未来に良いインパクトを与える種目で、本当に僅差でメダル獲得のチャンスを逃しました。
第3戦の翌週となる12月6日からはケンブリッジ(ニュージーランド)で第4戦が始まる。ここからオリンピックに向けてどのような進化を遂げるのか、見届けていきたい。