クリス・ボードマンの意志を継ぐ

6 Sep 1996: Chris Boardman of Great Britain breaks the world hour record by cycling 56.3759 km in an hour at the Manchester Velodrome in Manchester, England. Mandatory Credit: Gary M. Prior/Allsport

Lotus社によるイギリスナショナルチームへのオリンピック専用バイクの開発は今回で2度目。1992年バルセロナオリンピックの為に開発した「Lotus Type 108」は、クリス・ボードマン(イギリス)の個人パシュート金メダル獲得にも大きく貢献した。当時の奇抜な形状の自転車は、後に1996年のアワーレコード更新も達成。

選手たちはテスト走行を終え、11月1日〜3日開催の2019-2020 UCIトラックワールドカップ第1戦から実戦投入された。

進化する機材たち

2017年、アメリカの自転車メーカー「FELT」が開発したトラックバイク「TA FRD」は、車体の左側に駆動系パーツを備える奇抜な形状から当時様々な批評があったものの、2017年UCIトラック世界選手権女子チームパシュートで優勝。

更には2018年世界選手権でもクロエ・ダイガード(アメリカ)が個人パシュートで世界記録を更新し、機材の重要性が目立つ結果となった。

そして日本のブリヂストンサイクル株式会社も東京オリンピックへ向けたトラックバイクを開発。東京オリンピックメダル獲得に向け、日本ナショナルチームへの機材提供も行なっている。

ブリヂストンが東京2020オリンピック日本代表へ機材提供・ANCHOR(アンカー)2020年モデル発表

選手の競技力向上だけでなく、最新機材の投入もメダル獲得への一歩なのかもしれない。

文章参考:Best of British join forces with British cycling for Olympic Track bike